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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2005-11-15

[notice]軍板との一件についていただいたコメントについて・中編

#このエントリに関連するエントリは、「2ちゃん軍板の方々へ」(11/8付)「続・2ちゃん軍板の方々へ」(11/9付)「一昨日来のエントリにつきまして」(11/10付)及び「軍板との一件についていただいたコメントについて・前編」(11/14付)です。

なぜあのようなことをしてしまったのかを振り返ってみれば、一言でいえば軍板へのストーカー的な一方的思い込みが大きかったように思います。世に反リフレ的な言説は数多く、webmasterもそのほとんどはスルーしているわけですが、軍板ならメディアのミスリードへの警戒感を持っているであろうし、何より毎日チェックしている板ということもあり、デフレについて書き込んでみようと思ったのがきっかけでした。webmaster自身、最近はリフレ政策には何が足りないのかをつかみかねていて、その手がかりをそうした軍板への評価に重ね、疑問を呈してもらいたいと求めてしまったということもあるような気がします‐当然ながら迷惑極まりない話ですが。

本来ならこの段階で板違いだと気づいてこの考えを捨て去るべきだったのですが、ここで思いついた(9日に書いた)構造改革とは訓練のようなものでリフレ政策とは兵站の充実のようなものという例えにとらわれてしまいました。書くなら書くでどのような文脈で軍板にてデフレ関連の話題が出てきたかを見て‐そうすれば本件は経済板住人らしき者による書き込みへの対応であって、軍板住人が好んで取り上げたものではないことはすぐにわかり、書き込みを思いとどまることができたはずなのですが‐それに応じてあれこれ考えるべきところ、この思いつきに酔ってしまいそうした慎重さを失っていました。その割に構造改革への言及は残ってしまいましたが。

8日のエントリをご覧いただければ明らかですが、結局この例えは使いませんでした。というのも、あれこれ考えてはみたものの結局は一断面を擬えたものに過ぎず、例えば「経済を子守りしてみると。」のようなまとまったモデルが構成できなかったからです。ここが思いとどまる第2のチャンスで、当初の考えどおりにはいかなかったのですからやめればよいものの、この頃には軍板に書き込むこと自体が目的となっていたように思います。文章が下手なのはもとからでなかなか直らないのですが、このような経緯で狙いも論旨もさらに不明確になっていったのでしょう。

書き込んだ後も、もちろん板違い・スレ違いというご批判は多々いただいたのですが、9日のエントリで取り上げさせていただいたようなレスがもらえたことがうれしく、そちらに目が行ってしまいました。それらにレスを返してしまったのは恩を仇で返したようなものですが、この最後の失敗の原因が自分のサイトをきちんと見ていなかったことです。レスへの対応を優先と決めつけて、エントリにいただいたコメントをじっくりと読んだのは書き込んだ後。10日に遅ればせではあれど思い返すことができたのは、その後コメントを踏まえてあれこれ考え直したからですが、例えば結局bewaadさん相手には何も出来ませんでしたと繰り返し諌めていただいたJSFさんはおっしゃっていますが、そのような次第になったのは以上のとおりwebmasterに原因があったのです。

以上、半分以上はマスターベーションな繰言ですが、あえて公開させていただいたのは、

  • いただいたご意見に感謝するとともに、あくまで問題はwebmasterの側にあってもう少しでいいから賢明であればそれらが活かせたということをお示ししたかったこと、
  • webmasterがあたかもリフレ派を代表してしまったような形になってしまいましたが、数々の無礼・過ちはあくまでwebmasterに属するものと明らかにしたかったこと、
  • こうしてオープンにしておけば、より強く今後の自制につながるであろうこと、
  • このようなwebmasterが運営しているサイトですから誤りは山ほどあって当然で、今後とも広くご意見をいただきたいこと、
  • リフレ政策の内容に関するご意見・ご質問には回答させていただきたいのですが、その前に内容以前の部分を取り上げるべきと考えたこと、

といった理由からです。こうしたエントリがこれらの趣旨にかなうかどうかも試行錯誤ですが、さらなる失敗の繰り返しだったとしても、後で恥じ入ることができるという一点だけには意味があるだろうというのが現時点でのwebmasterの考えです。

[economy][BOJ]政府・与党関係者の日銀牽制発言

週末から急な動きですが、基本的には次の田中先生のご見解が当たっているのではないかと思います。

いうだけなんでコストもかからないし、彼らの責任回避にもなるので誘因両立的だからどんどんいってほしいところ、と悪魔のささやき。

「ひょっとして日銀、「抵抗勢力」に?!」(@Economics Lovers Live11/14付)

実は発言そのものは、日銀の公式見解(デフレを脱却すれば量的緩和は解除するよ)と矛盾するものではありません。実際に発言を見てみれば次のとおりです。

自民党の中川政調会長は13日の京都府連パーティーでのあいさつで、日本銀行が2006年春にも金融の量的緩和政策の解除を模索していることに関し、「どうすれば06年にデフレ脱却ができるのかをしっかり考え、今の量的緩和の議論をしないといけない」と述べ、デフレ脱却を確実にするためには、量的緩和策の解除を急ぐべきでないとの考えを示した。

読売「量的緩和解除は尚早、自民政調会長が日銀をけん制」

安倍晋三官房長官は14日午後の記者会見で、日銀の量的金融緩和を巡り、自民党の中川秀直政調会長が「政策目標について日銀に独立性などない。分からないようなら日銀法改正を視野に入れる」などと早期解除を強くけん制したことに関し、「日銀法によって、日銀も基本的には政府と政策的な協調を進めていくことになっている。その趣旨を踏まえて、政府の持っている目標に向かって日銀にもしっかり努力していただきたい」と日銀に改めて慎重な対応を促した。

日経「官房長官「日銀、政府と政策協調へ努力を」」

小泉首相は14日、日本銀行による金融の量的緩和策の解除について、「(解除は)まだ早いのではないか。物価(の上昇率)がゼロ以上ないと。まだデフレ状況だ」と首相官邸で記者団の質問に答えた。

日銀が来年春にも解除を模索していることについて、時期尚早だという認識を示したものとみられる。首相が、日銀の金融政策について発言するのは異例だ。

読売「日銀の量的緩和解除、「まだ早いのでは」と首相」

以上のように、政府・与党関係者はデフレ脱却までは量的緩和を解除するのは望ましくないと言っているに過ぎないので、日銀と違うことを言っているかどうかはわかりません。例えば小泉総理の発言にしても、来年春は時期尚早だというのは読売記者の解釈で、来年春に「デフレ状況」でなくなっていれば日銀が仮に解除しても何ら問題はないということになります。

いかな日銀とはいえCPIがマイナスである間は量的緩和を解除しないはずで、問題は政府・与党関係者のいう「デフレ脱却」の定義如何と、「解除」の定義如何によって金融政策が引き締め方向に動くかどうかが決まってきます。前者については、日銀がCPI(消費者物価指数)がプラスというメルクマールで押してきた以上、いまさらGDPデフレータを使うわけにもいかないでしょうから(一般にCPIは数字が高め(概ね1%程度とされています)に出ます)、CPIがプラスになりさえすれば日銀と政府・与党に見解の差はないということになるでしょう。

あとは「解除」ですが、誘導目標を金利に切り替えてはじめて「解除」だとすると、CPIがまだマイナスであっても「解除」でない引き締めへの動き=日銀当預残高の引下げはあり得ます。この「解除」ならざる引締めは容認されるのか、それともこうした引締めすらも牽制しているのか、そこのところを注視していく必要があるでしょう。

で、先に紹介した田中先生のご指摘ですが、多分竹中大臣・中川政調会長の意図はそうした引締めをも牽制したいのではないかと思います。主導権は竹中大臣でしょうけれど、中川政調会長は竹中大臣が参議院議員になる前からの理解者で、両者には太いパイプがあります。いくら小泉総理の人気が高いとはいえ、経済が落ち込めばそうした人気は相当程度落ち込むというのが政治の世界ではよくあることですから、小泉総理への忠誠心篤い二人としては、実際に引締めが遅れ景気悪化を防げればよし、仮に日銀が突っ走って景気が悪化しても日銀が原因だという準備を整えることができれば悪くはないという狙いではないかと。

竹中大臣はちょうど横滑りで経済財政担当大臣からはずれ、デフレをめぐって日銀を批判しやすくなったのも大きいでしょうし(これまでなら「じゃあ政府は何をしている」と言われれば、まずは矢面に立たざるをえない肩書きでしたから)、中川政調会長にいたっては与党幹部なので経済財政諮問会議とは離れていますから、ますます批判しやすいというものです。

では安心して見ていられるかといえば、例えば日銀総裁をメンバーに含む経済財政諮問会議で日銀の方向性が概ねよしとされるような場合に身を挺して止めに入るとは期待できませんから(既述のように景気が悪くなっても総理の責任問題にならなければよいので)、そもそもそのような空気が経済財政諮問会議をはじめとする経済政策決定の場で広がらないことが重要でしょう。同会議を取り仕切る竹中大臣の後任は次のような発言をしているのですが・・・。

デフレ脱却について、竹中前担当相がマネーサプライの増加が必要だと唱えていたことに関して、与謝野担当相は、特に自身の立場は示さなかった。「耳学問的に言えば、マネーサプライが少ないから経済が悪いと考えるのか、経済が悪いからマネーサプライが増えないと考えるのか、ということだが、景気が良くなれば自然にマネーサプライが増える、マネーサプライの不足によって経済が沈滞しているのではない、というのが私の友人の学説だ」と述べるにとどめた。

ロイター「景気は上向いている、ペイオフ発動にならないと確信=与謝野担当相」

本日のツッコミ(全53件) [ツッコミを入れる]
Baatarism (2005-11-15 11:53)

>リフレ政策には何が足りないのか
僕の場合、「リフレ派には何が足りないのか」という切り口でいろいろ考えています。
ここ数日自分のブログで書いていることも、そのような問題意識が根っこにあって考えていることですね。

nervenarzt (2005-11-15 17:05)

こんなに謙虚な高級官僚がいまだかつていただろうか
軍事については憧れはあるけれど
専門ではないという自己分析が徹底してしているからだろうか
まあそれは素直に非を認めても
傷が付くことがない強靱な自我と
その源泉である専門分野における自己の能力への
自信の現れと言えるだろうか

韓流好きなリフレ派 (2005-11-15 18:34)

それと底知れない(ロリかかった)ネタ魂ね 笑。

JSF (2005-11-15 22:56)

>nervenarzt氏

その謙虚な高級官僚であるbewaad氏が、そのような手放しの賞賛を喜ぶとでも思っているなら思い違いですよ。私にはまるで誉め殺しに見える。

いやはや (2005-11-16 00:32)

bewaad様のような高級官僚様が謙虚なのは、匿名ゆえでございます。
これが、本来業務で本名の出る場面になると、
どれほど倣岸で頑固で攻撃的になるかご存知ありますまい、
と、中級官僚の漏れが指摘してみる。

bewaad (2005-11-16 06:25)

>Baatarismさん
徳保さんとのやりとりなどもいい機会になりました。あのときは、納得いかないものはそう言ってもらえる人にお相手いただけるというのはありがたいことだと思いました。

bewaad (2005-11-16 06:31)

>nervenarztさん、JSFさん
とにかく結果がでなければダメなわけで、今後どこまできちんとしていけるかということかと思ってます。ミスをするのは簡単ですが、それを取り戻すには長い時間がかかるわけで、これからの積み重ねをしていかなければと思ってます。

bewaad (2005-11-16 06:32)

>韓流好きなリフレ派さん
ロリ入っているように見えます(笑)?

bewaad (2005-11-16 06:45)

>いやはやさん
そりゃ業務の際は組織を背負ってますし、自分ではどうやっても取りきれない責任というのがありますから、「個人的にはわからんでもないけど・・・」というケースはあります。その分当然下準備も慎重に念には念をいれますけれども。

言い方を変えると思いのほか個人の裁量は狭いということで、個人的には降りたくてもマンデイトをもらってないので降りられないというケースは外から思われている以上に多いと思います。そうしたときにさっさと上にあげちゃうか(以前pogemutaさんが実践例を記事にしていたと思います)そこで頑張ってしまうかはキャラにより変わってきますが。

vodka (2005-11-16 20:42)

>マネーサプライが少ないから経済が悪いと考えるのか、経済が悪いからマネーサプライが増えないと考えるの

少なくとも、ここ数年の地方経済は、マネーサプライが抑制されて現状維持すら出来なくされたせい。
中央の政治家は地元選挙区の商店や零細企業の帳簿を見てほしい。
多くの人たちがたった数十万、百数十万程度の融資さえあれば倒産や夜逃げを免れたはずなんです。
地方の零細事業主からも応援されている自民党の与謝野さんが知らないなんてはずはない。
その「友人」とやらも数日でいいから田舎の零細商店で働いてみたら良い。

bewaad (2005-11-17 06:02)

>vodkaさん
ご指摘の問題に対応するには、マネーサプライはあくまでマクロ指標ですから、ミクロ的な政策が必要でしょう。典型的には政府系金融機関の活用(信用保証を含む)などが考えられると思います。

すなふきん (2005-11-17 08:02)

>vodkaさん

うちの地元は大都市の周縁部ですが、やはり中小零細の商店などはどんどん消滅していってます。ただ、これって長い目で見ると趨勢じゃないでしょうか。確かにマクロの落ち込みが拍車をかけたことは確かですが、あえて指摘しますと大企業と中小零細とのミクロ的な能力差は歴然としていると思います。今後の景気回復を見込んでも、巨大ホームセンターなどの集客力には焼け石に水というのが実感なんですが。資本主義の歴史を振り返ってみても、主役は零細から中小、大企業へと大規模化が進んでますし、これが逆転するとは考えにくいのですが。

vodka (2005-11-17 09:29)

>ただ、これって長い目で見ると趨勢じゃないでしょうか。
特権的大商人の独占に対して個人の自由な経済活動の正当性をうたったのが自由主義経済です。
資本を集中させて大規模化させたほうが競争力が強くなるのはわかりますが、そこを何とかして個人レベルに近い中小零細資本の活動を活発化するのが政治の仕事ではありませんか。
経済活動の目的は利潤拡大などの経済活動そのものではなく、それに携わる個人の自由で豊かな生活の保障です。
経済的主導権が大企業に集中して、統計上経済規模が拡大しても、経済主体としての主導権・決定権を持つ人は逆に減るわけですから、これは「自由が縮小した」と考えるべきです。
だからこそ規制緩和が必要なのであり、改革が必要なのだと思っていましたが・・・。

bewaad (2005-11-18 03:29)

>すなふきんさん、vodkaさん
時代が新しくなるにつれ大規模化が進むというのは、資金調達手段の発達や組織統制手法の進歩等によるのでしょうけれど、かといって中小企業の活躍の場が総量として減っているわけではなく、そこは経済規模の拡大にともないむしろ増えているのは間違いないでしょう。

中小企業であれば何でも補助しようというのは間違っているにせよ、一般に中小企業には情報の非対称性等によりさまざまな制約が生じやすいのは疑いないわけで、そうした要素に着目した政府介入はそれが適切であれば経済全体にとって有用だと思います。

鍋象 (2005-11-18 04:04)

価格以外の消費者の満足度が意外と高くないことから、大規模小売店ブームはそれほど長く続かないと思う。というか、現時点で物理的に調達不可能な量を調達しようとしているから中身がいい加減になっていること多いです。生鮮は特にそう。
大規模店って単に準備金取り崩しのチキンレースに強いだけだから、景気次第で中小規模店の復権はあると思う。景気次第で均衡状態が移り行くという事で。

ちなみに、今一番元気が良い大規模小売店(ナショナルチェーン)は、事実上郊外店舗内で都市開発を行って、地元資本のテナントを入れているだけだったりします。これって新たな商店街の開発じゃないかと思ったりします。問題は、駅前がスカスカになって不便な人が増えたという事で、いずれ便利な駅前に戻ってくると思いますよ。

あれれ (2005-11-18 07:01)

リフレな人はそもそもその手の政府介入はそれが適切かどうかが事前に分かるわけが無いというミクロ不介入を身上としていて、こういう中小企業の苦境はとにかく経済全体を拡大・活性化させることで救済するという立場かと思っていました。
別に煽っているわけではないので教えてください。

銅鑼衣紋 (2005-11-18 09:10)

>>あれれさん

そういうのは、僕とかすの字とか、ここのマスターとかの趣味であ
り(もちろん本人達は正道だと思っているが)「リフレな人」とい
うくくりでは不当な一般化との誹りは免れないです。公共事業バリ
バリで受動的金融緩和で「リフレ」なひとも居ますし、為替介入で
「リフレ」な人も居るし、「ケチャップ」「ポテト」「銃」買いオ
ペな人もいるし、段階的消費税引き上げな人もいますしね。

要するに、漠然と「リフレな人」というのは「デフレは悪い。今は
不況。マクロ政策で状況の大幅な改善余地あり」と考えている人で
あり、反対概念は「デフレ上等。今は自然失業率。マクロ政策は
不要」という主張を続けている人でしょう。

Baatarism (2005-11-18 09:55)

ついでに言えば僕みたいに、「日銀国債引き受けでも政府通貨でもいいから、とにかく札を刷ってシニョレッジを国民に回せゴルァ」という人もいるわけです。w

名無し (2005-11-18 22:58)

当方、経済音痴ですが、最近リフレというものに興味を持ち、色々勉強しております。
そこで、リフレ云々以前の質問なんですが、どなたかご教授ください。
‘本の国家破綻は起きるのでしょうか?
既発国債(1000兆円)分の円はドコにあるのですか?
以上、稚拙な質問ですいません。
よろしくお願いします。

bewaad (2005-11-19 08:40)

>鍋象さん
金融と仕入れの条件がそこそこならという条件がいるでしょうね。金融は景気がよくなればと思いますが、仕入れはいっそうの競争政策強化が望まれるのではないでしょうか。

bewaad (2005-11-19 08:47)

>あれれさん
「市場の失敗」>「政府の失敗」であるなら政府介入が正当化されるということにつきるかと思います。議論があるとすれば、「市場の失敗」や「政府の失敗」が現にどの程度あるかという観測の違いから答えが分かれるぐらいで。

現政権のミクロ介入を批判しているのは、「市場の失敗」がほとんどないような分野にまで介入しているからで、およそ介入していればなんでも批判というわけではありません。というかそんなことをすれば自分の本業を否定することになってしまうわけで(笑)。

bewaad (2005-11-19 08:54)

>銅鑼さま
ご指摘の点については当サイトでも「リフレ派」とバンバン使いまくってますので、それに引っ張られてしまったという面もあると思います。その点、かつての「インタゲ派」的な呼称をインフレターゲットのみに矮小化されたくなくて「リフレ派」という言葉を意識的に多用してきましたが、「インタゲ派」の方が紛れは少ないのかなと思います。

bewaad (2005-11-19 08:56)

>Baatarismさん
シニョレッジのばら撒き方にも減税とか社会保障系支出とか公共事業とか・・・。

bewaad (2005-11-19 09:07)

>名無しさん
1については、「破綻」を債務の支払不能と定義するなら(民間企業の破綻は基本的にこの意味です)、債務のほとんどが日本円建てである一方、日本円は日本政府が発行(する権限を日銀に委任)しているものですから、支払不能はあり得ずつまりは破綻はしないということになります。

2については、1,000兆円というのは狭義の国だけでなく地方公共団体なども含む数値だと思いますが、次(国民経済計算のデータです)をごらんいただければ見合い資産が掲載されています。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/h16-nenpou/89s3_jp.xls

鍋象 (2005-11-19 10:18)

>>bewaadさん
板違いもはなはだしいネタではありますが。仕入れの競争力って、そんなに単純じゃありません。
大手資本は調達の手間を省くために、一括大量購入できる市場にて調達をしようとしますし、市場外取引を作り出そう(供給者の囲い込みを含む)ともしますが、これ、全ての卵を一つの器に入れる行為です。BSE問題のように明らかになったリスクもあれば、明らかになっていないリスクもありますが、リスクはリスクで存在します。
リスクの分散を図り、消費者の満足を得るために地産地消型の市場で調達すると、セリで入札する事になるわけで購買力を失い本部機能のコストが重荷になります。調達の細分化を進めると今度は棚規模がでかい事が足かせになります。
企業の変遷を見ていればわかると思いますが、トップクラスと目される程度の知名度を得てから、居酒屋系は5年、小売系は20年もすれば大抵が入れ替わります。流通は極端に競走が激しい業界で2年目を離すと業界トップ企業がお荷物企業になってるなんてザラです。大規模化の誘惑(一時的な富と名声)とリスクのバランスを見失うと永続する企業たりえないんじゃないかと思います。

Baatarism (2005-11-19 20:42)

>シニョレッジのばら撒き方にも減税とか社会保障系支出とか公共事業とか・・・。

僕の場合は減税、特に消費減税ですね。
これなら減税によって賃金減少を補うことができ、徳保さんが喝破されたことへの対策になりますから。

銅鑼衣紋 (2005-11-19 23:28)

>bewaadさん@http://www.bewaad.com/20051115.html#c22

かつて「インフレターゲット派」を改名して「リフレ派」と言い出し
た責任の何割かは僕にあるので、あなたの責任ではないです。そも
そも、この呼び換えは、正統インタゲ派(笑)つまり「インフレ抑
制のためにインタゲするんで、デフレをひっくり返すような奴は、
裁量政策でありルール重視のインタゲではない」というご批判に
お答えして、かつ必要なら財政出動も辞さずなんていうお前はイン
フレターゲット派ではなく、腐れケインジアンの生き残りに過ぎな
いというご批判にもお答えすべく、差別化のために導入したわけで
す。ところが、ルーカス先生の「銃でもポテトでも」とか、バーナンキ
先生の「ケチャップ」とかいう不規則発言まで飛び出したことや、
例のシニョリッジで公共投資だけな人たちが自分たちもリフレ派だ
と言い始めた結果、またもやわけわかめ状態にorz

論文に「銅鑼すりbewaad型リフレ政策」とも書けないし(爆

fhvbwx (2005-11-20 00:21)

ばら撒くほどシニョレッジを必要とせずにマイルドインフレが実現できるよ派としては取らぬタヌキの皮算用をしても仕方がないのではといわざるを得ません。

>銅鑼衣紋さん
苺型リフレ政策はどうでしょうか?

銅鑼衣紋 (2005-11-20 00:30)

>fhvbwxさん

いやぁ、たとえばザモデル氏もかつての苺経済板の重要構成メンバー
だし(本人は不本意でも笑)、その他大勢のインタゲ反対派・リフレ
反対派、反ケインズ派などなどの名無し軍団もそうですから。経済学
関係ない書き込みしている嵐君以外は、みなさんの掲示板ですからね。

fhvbwx (2005-11-20 00:56)

>銅鑼衣紋さん
苺が発祥という意味でしたが、やっぱり駄目ですか。
ただ、アカデミックなインフレターゲット派の議論とも微妙に違うので、適切なラベリングが欲しいです。というか、苺以外ではインタゲ派で充分な気がします。

話は変わりますけど、インタゲに関する大抵の議論は賛否を問わず苺経済板でやり尽くされているので、車輪の再発明をしないで過去ログを見てもらいたいなあと半可通な人を見ていると思います。人のことは言えませんが。

銅鑼衣紋 (2005-11-20 01:28)

> fhvbwxさん

苺発祥というのは・・・ デフレなんて異常現象は即刻克服しなけ
ればいかんのであって、デフレと共に生きるなんてキチガイ発言を
する馬鹿は天誅つーのは、世界の常識(いわゆる右より?である、
ルーカス・フリードマンから、明らかにサヨであるスティグリッツ
クルッグマンまでの合意)ですし、物価がからむ以上は貨幣こそが
問題というのも、一部の反マネタリズム過激派ケインジアンなど
(これには結構なビッグネームはいますな。ケンブリッジ学派
(PK)以外でもハーンとかそうだし。日本でもなぜか小野さんや
吉川さんや大瀧さんはそれっぽい)を除く経済学の常識ですし、
政府がやたらに市場に介入しないほうが良いからできるだけ金融
政策による間接的な政策が好ましく、直接手を出す財政出動はあれ
だというのも常識。だから、別に苺で我々の言ってたことは変わっ
たもんじゃないわけです。だが、それを異常な主張、異端の主張と
言いたい人が日本にはごまんといるわけで、彼らによって我々の
主張は「オリジナル」だと言われているわけ。困るんですよね、
そのうちきっと「常識をオリジナルと僭称している」と非難される
に違いないから。

fhvbwx (2005-11-20 02:19)

>銅鑼衣紋さん
苺発祥というのはアカデミックなインフレターゲット派の議論と細部が違うという意味です。必要なら財政出動も辞さずという立場と直接手を出す財政出動はあれという立場は肝心の金融政策に関してはともかく、財政政策について議論するときは区別することが適切ではないでしょうか。金融政策についての立場だけならデフレ対応インフレターゲット派とでもいっておけばいいわけで。しかし、財政+インタゲ派のような名前にすれば、財政の部分で両面から叩かれるわけで、とりあえず財政については正面に出さない名前で呼ぶのが良いと思うのですが。
というか、金融政策以外でのインタゲ派に対する故障について議論していたのではないのですか。

あと、ケチャップは某中央銀行への金融政策についてのメッセージだったと思うのですが、バーナンキ先生は財政出動派なのでしょうか?

銅鑼衣紋 (2005-11-20 02:50)

>fhvbwxさん

アカデミックなインフレターゲット派の前提は、政策当局は国民を
騙してでも景気を良くしたいものであるということです。で、その
ためには結果的にインフレ率が高まることも辞さないというもので
あるということです。だから、デフレで不況なんていう状態はそも
そも想定外(笑)なんでして、その意味では「インタゲ」という語
を持ち出したのが、クルッグマン以下我々の失敗なんでしょうね。

あと、バーナンキのケチャップやルーカスのポテト&銃は、買いオ
ペするモノがないとか、買いオペしても効果がないという主張に対
しての揶揄であってあまり真剣に聞く必要はないでしょう。どこぞ
では「適格ケチャップのブランドはなにか?」とか「貯蔵すべき金
庫の手配はどうする?」なんて言って馬鹿にして喜んでいた連中が
いるみたいですけど(笑)

つまり、短期債で駄目なら長期債、それでも駄目なら外債、まだ駄
目ならETFという具合で、いくらでもネタはあり、極端に言えば
「ケチャップ、ポテト、銃」に至るというだけです。

fhvbwx (2005-11-20 11:25)

>銅鑼衣紋さん

ご教示ありがとうございます。
大変参考になりました。

bewaad (2005-11-20 13:35)

>鍋象さん
現場に詳しくないもので、もっと単純な問題意識で書いてました。というのも、卸が小売にどのような条件を提示するかにおいて、本当に仕入れ量の多寡によるスケールメリットで説明できる価格差等のみが存在するかといえば、どうも違うように見えます(大手の圧力で不利な価格・返品条件を押し付けられるとか、系列店とそれ以外でかなりの差を設けるとか)。ですから、競争政策でそのあたりに政府介入をしないと生産性以外の部分で競争条件に差がつく=不当な競争を強いられ、資源配分が非効率なものとなってしまうのではないかと。

ご指摘のような部分は、そうした環境がある程度整備された後のまさに市場競争により達成を願うべきではないかと思うのですが、いかがでしょう?

bewaad (2005-11-20 13:36)

>Baatarismさん
あと、確か高橋洋一さんのご提案だったと思うのですが、社会保障費負担の削減も(とりわけ頭割り的な算式のものについては)有効ではないでしょうか。

bewaad (2005-11-20 13:44)

>銅鑼さま、fhvbwxさん
まじめな話は終わったようなので呼称を蒸し返しますと(笑)、リフレ派ってのは生じる経済の変化に着目したもので、インタゲ派ってのは手段に着目したものですが、インタゲ・リフレ派ってのが双方を包含する消極的解決では(爆)

しかし、下記の自分の過去のエントリを見ると、そのあたりを織り込んで再整理した方がいいのかな、という気も。
http://bewaad.com/20050214.html#p01

銅鑼衣紋 (2005-11-20 14:45)

>bewaadさん

いや、最初の頃はそれを意識して「インフレターゲット付き量的緩和」
と言ってたんですけどねぇ。インフレ上限以外は制限なしに(今は
「日銀券発行残」が上限ですが)量的緩和しろということですが。
長すぎると駄目みたいね。

鍋象 (2005-11-20 19:41)

>>bewaadさん
bewaadさんの説明は政府の介入の根拠としては別段おかしな内容ではりませんが、現実はそうなっていないと「僕が予想している」という事で。最近は賛同してくれる人が少しずつ増えていますが、数年前のデフレ真っ盛りの時期は黒船来襲(ウォルマート、カルフールなど)心理とごちゃ混ぜになった大手資本脅威論がまかり通っていまして。最近は「嫌なら納入しなきゃ良いじゃん。他に良いお客は一杯いるし」という事に気がつきはじめてきたのかなと。こういうのもインフレ期待の反映かなと思ったりします。
要するに、マクロ経済環境改善で直るものは、ミクロの介入をする必要が無いという事で。

Baatarism (2005-11-20 23:56)

>あと、確か高橋洋一さんのご提案だったと思うのですが、社会保障費負担の削減も(とりわけ頭割り的な算式のものについては)有効ではないでしょうか。

それでも良いと思います。
社会保障費削減は消費税減税よりも事務的な負担は少なくて済むでしょうから、実施が容易という利点がありますね。

bewaad (2005-11-21 03:01)

>銅鑼さま
では「リフレ」+「インタゲ」で「リフレンタゲ」とでも呼びましょうか(爆)

bewaad (2005-11-21 03:05)

>鍋象さん
>要するに、マクロ経済環境改善で直るものは、ミクロの介入をする必要が無いという事で。
これだけ小さな政府主義者が世にあふれているというのに、この見解が少数派なのは不思議ですねぇ、って「小さな政府」が違う意味だってことですが(笑)。

bewaad (2005-11-21 03:07)

>Baatarismさん
やっぱり高橋さんも、竹中大臣が関係しない事項についてはいいこと言ってますよねぇ(笑)。

fhvbwx (2005-11-22 19:13)

>呼称
さらに縮めて「リンタゲ」あるいは「リフタゲ」は?

>樹形図
分かってる人が自分はこことか言う分には良くできているんですが、経済に詳しくない人に見せるには詳しすぎますね。
わかりやすさを重視した簡易版を作るかあるいはreflation compassのようなもの(例えば、政府のマクロ、ミクロ介入への賛否を軸にする)を作ると面白いかもしれません。(時間があったらやってみます)

>シニョレッジ
社会保障費削減は良さそうですね。保険未加入者が減るというありがたい副作用も見込めそうです。

bewaad (2005-11-23 08:07)

>呼称
我ながら小役人なのがいやになりますが(笑)、「リンタゲ」は思いついたもののそれだと「リフレーション・ターゲット」の略と受け止められそうな気がして・・・。

>樹形図
どうしても網羅的になってしまう気質なので、材料提供という立場にいることにします。
compassは私も考えたのですが、いい設問に行き詰って構想倒れになってます。よろしくお願いします。

>シニョレッジ
ま、そちらは体制整備という別の課題を同時にきちんとやってもらう必要はありますが。

fhvbwx (2005-11-24 01:33)

>リンタゲ
「リフレーション・ターゲット」の略だと受け止められると、なにか問題があるのでしょうか?

>compass
樹形図から設問を切り出して、少な目の設問でとりあえず公開してみて、あれがないぞ、これがないぞと叩いてもらうことで楽して作ろうと考えています。
むしろ、なにを軸として取るのかに迷ってます。リフレかデフレかは良いとして、もう一つを財政政策の可否にするか、ミクロ介入の可否にするか、構造改革への賛否にするか、どれを選んでも文句を言われそうでして。

すなふきん (2005-11-24 07:28)

>これだけ小さな政府主義者が世にあふれているというのに、この見解が少数派なのは不思議ですねぇ、って「小さな政府」が違う意味だってことですが(笑)。

アメリカの保守派の話ですが警察や国防に大きな予算をつぎ込むことは大きな政府化と認識されていないということで、そのことをリベラルがいくら突っ込んでも笑われるだけだそうです。同じ言葉を使っていても指し示す内容は違うということではないですか。同様に構造改革派にとってミクロの介入は政府介入と認識されていないのでは。逆に彼らにとってはリフレ派のマクロ政策が市場を撹乱する政府介入に見えるということでしょう。

bewaad (2005-11-25 06:57)

>fhvbwxさん
>リンタゲ
ターゲット対象はあくまでインフレ率や物価水準だということで、まあくだらないこだわりではあるのですが。

>compass
個人的には「マクロ介入の是非」軸と「ミクロ介入の是非」軸に一票。

bewaad (2005-11-25 06:58)

>すなふきんさん
リバタリアンであれば警察や国防への予算投入にも抵抗があるわけで、アメリカの「保守派」の中にも温度差はあると思います。

また「構造改革」の観点からは、鞭はOKで飴はNGという整理ではないかなと見ています。もちろんそれが本当に鞭か飴かは問題でなく、そのように主観的に見えるかどうかということでしょうけれども。

fhvbwx (2005-11-26 05:47)

>リンタゲ
インタゲでもリンタゲでも対象がインフレ率であることは変わらないと思うのですが。
これで駄目ならインタゲ2.0ぐらいしか思い浮かびません。正当インタゲがインタゲ1.0、マイルドインフレを目指すインタゲがインタゲ1.5、財政政策もありなインタゲがインタゲ2.0という感じでしょうか。

>compass
もし、出来たら真っ先にお送りさせていただきます。(はてなはjava scriptが動かないので)

bewaad (2005-11-26 09:22)

>fhvbwxさん
>リンタゲ
例えば若干オーバーシュートした場合をターゲット達成したと考えるのか未達と考えるのか、といったあたりが。とはいっても本当にこちらが神経質にも提案には踏み切れなかったというもので、それがダメだと考えているわけではありません。

>compass
では当サイトで公開させていただきます、ということでよろしいでしょうか?

通りすがり (2005-11-26 15:48)

fhvbwxにはあまりかまわないほうが
いいのでは? ネットストーカー的
な印象があります。

bewaad (2005-11-27 12:23)

>通りすがりさん
そのあたりの判断はお任せいただければ。


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