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2006-01-17

[sports][book]木村元彦「オシムの言葉」

webmasterが買ったものの奥付を見ると、昨年12月10日に第1刷発行、今年1月18日に第3刷発行とあります。今日が1/17なのですから正確な日付でないのは明らかですが(笑)、1ヶ月あまりで2回の増刷がかかっているという点には違いないでしょう。本書がこのような売れ行きを示しているというのはうれしい限りです。それだけ多くの人が本書を紐解いているのですから。

もともとJEF公式サイトに「オシム監督語録」というページがあるぐらい(昨年8月から更新されてませんが)ですし、昨年のJリーグ・オールスター戦では監督としてトップ得票ですから、オシム監督は本書が出版されずとも言動に注目が集まり、名監督と認められています。しかし言動を注目し、名監督と認めている人でも、本書を読めばまだ注目が足りなかった、認め方が浅かったと思うことでしょう。ましてその名を聞いてピンと来ない人であれば、読んで彼を知るべし。

サッカーを知っていればより深く味わえるのは間違いありませんが、サッカーに縁遠い人であっても面白く読めるはずです。というのも、本書が(というよりオシム監督が)サッカーのことを語っているときには、もちろんサッカーについての深い議論をしているわけですが、それにとどまらずサッカーもまた人の営みにほかならないという行間がにじみ出ているからです。多くの言葉は名詞を入れ替えてわが身に当てはめれば、何がしかを考えさせられざるを得ません。

惜しむらくは著者自身があまりにオシム監督に傾倒し、本書全体が彼に対する賛辞のトーンで埋め尽くされています。オシム監督とて旧ユーゴスラヴィア代表監督時代にはメディアから叩かれ、ギリシアのパナシナイコス監督時代にはオーナーやマネージャーと衝突しました。ところがそれらを取り上げる際には、必ずオシム監督が善であり対立する者が悪であるという位置づけに固定されています。

多くの者の証言を集めているところは取材の努力を感じさせますが、もう一歩進めてオシム監督と対立した者の証言が集められていればより深く掘り下げられただろうに、と思わざるを得ません。さらには、本当はオシム監督に対して何らかの反感を抱いている者にインタビューしたにもかかわらず、それを引き出せなかったのでは、とも。そうした一面をも描いていれば、よりオシム監督の深さが表れたように思います。

とまれ、彼がJEFで監督をしていることのありがたみというもの‐JEFというチームにとってのみならず、日本のサッカー界にとって‐を改めて感じることができました。かつてwebmasterはジーコなんぞよりオシムを代表監督にすべきと思っていたのですが、注目を浴びこそすれ選手と接する時間は短く、チームのマネジメントについても自由度が少ない代表監督よりJEF(でなくてもよいのですが、どこかのクラブチーム)で監督をしてもらっていた方が実はよいのではないか、というように考えを改めました。少しでも長く日本にいて、少しでも多くの日本人と触れ、少しでも多くのものを残して欲しい、そう思います。

[WWW][media]「「本当は賢い私」 - マスコミに責任転嫁したい知的怠惰」(@趣味のWebデザイン1/17付)

素晴らしいエントリ。是非お目通しいただきたく。

あえて蛇足を加えるなら、メディアの情報操作を訴える人は、メディアへの対抗意識のみならず、「メディアの情報操作を見抜いた賢い私」と「メディアの情報操作に踊らされている哀れな人々」という二項対立を前提にしているといえるでしょう。もって他山の石とすべし。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
sweetfish (2006-01-17 13:28)

 ご多忙なのに、毎日お疲れさまです。
 当方、未だこの本を入手できずにおりますが、一言。
 オシム代表監督待望論ですが、どこかのサッカー掲示版で、旧ユーゴスラビアに義理立てしているから、もはや国代表の監督はやらないのでは?という意見がありました。確かにありそうな話でもありますし。
 ならば、せめて日本代表TDとしてでもと願っていますが…。
 期間中はドイツに行くので、航空券をペイしてくれる夢に浸りたいです。4強入りとか。

bewaad (2006-01-18 05:32)

>sweetfishさん
オシム監督の義理立てがあるかどうかはよくわかりませんが、ならポスト・ジーコ監督はミルチノビッチ監督で(笑。節操ないです)。

ドイツにいかれるとのこと、正直4強はサッカーというスポーツにとって問題だろうと思いますが(笑)、エアチケットがペイするといいですね。個人的にはメディアのはしゃぎぶりがうざいので予選敗退の方が痛快では、などと不謹慎なことを思ってみたり。

コーチ (2014-10-07 16:43)

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【AFP=時事】プレーヤー2人に限定したポーカーの「テキサス・ホールデム(Texas hold'em)」で、理論上絶対に負けないコンピュータープログラムを開発したとする研究論文が、8日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。(AFP=時事)
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勝手な仮説を立ててみる。中田英がW杯敗戦直後に引退表明した原因はオシムにあったのではないか。好きなようにやらせるジーコの指揮下では、中田英はリーダーとして、自由に振る舞えた。ジーコの次の日本代表監督がイビツァ・オシム氏(65)になることを、中田は独特..


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