archives of BI@K

CSS: default alternative
(要cookie)

toppage memoranda

(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|

2006-01-26

[notice]コメント(実はエントリも)記入時にエラーが出ます

エラーは出ていてもきちんと書き込まれていることまでは確認しました。

で、原因についてはwebmasterにはさっぱり見当がつきません。どなたかのお助けがいただけると大変助かります。エラーメッセージは次のとおりです。

undefined method `<<' for nil:NilClass (NoMethodError)

./rbuconv.rb:193:in `euctoucs'
./rbuconv.rb:293:in `euctou8'
(plugin/ja/makerss.rb):5:in `instance_eval'
(plugin/ja/makerss.rb):5:in `call'
(plugin/makerss.rb):124:in `makerss_update'
(plugin/makerss.rb):123:in `open'
(plugin/makerss.rb):123:in `makerss_update'
(plugin/makerss.rb):202:in `instance_eval'
(plugin/makerss.rb):201:in `call'
./tdiary.rb:690:in `update_proc'
./tdiary.rb:689:in `each'
./tdiary.rb:689:in `update_proc'
./tdiary.rb:1479:in `do_eval_rhtml'
./tdiary.rb:1479:in `instance_eval'
./tdiary.rb:1479:in `instance_eval'
./tdiary.rb:1479:in `do_eval_rhtml'
./tdiary.rb:851:in `eval_rhtml'
index.rb:71

#あれっ、エラーが出なくなってます。なんだったんでしょう・・・。(同日追記)

[law]「正義」はいずくにかある

47thさんの「『正義』のコスト」が注目を集めているようですが、議論のためにあえて直截な物言いをするなら考え方が甘いように思います。どこがといえば国家権力というものを切断操作している点です。国家権力なるものの強権の淵源は世論の支持にあるのですから。

#ちなみに霞が関にもガサ入れが来たことはありますが、必要な書類はコピーぐらいはさせてくれます。ただそれを選り分ける時間はそれほどなく、実質的には必要なものまで持っていかれてしまうことを防ぐことは難しいといえます。

その点については1/16の段階で佐藤優さんの「国策捜査」という言葉を正しく引いて今回の事件を論じていらっしゃる徳保さんの慧眼が光ります。国策捜査とは国家権力の都合のいい捜査にあらず、国民の最大公約数的正義感に沿ったものであるわけです。

webmasterは法実証主義者、すなわち法が法として世に通用する場合には通用すること自体に正統性がありその定める内容に限界はないと考える立場ですが、それはこうした現実の動きを踏まえてのことです。国策捜査を抑制するには、実体法と手続法という区分を考えたときに実体法には最大公約数的世論の反映が防止できないことは受け入れた上で、手続法においてはできるだけ杓子定規な世論に逆らう慎重さを求めるということしかなかろうとは考えます。デュープロセスとはかかる考えに沿って積み重ねられてきた知恵でしょう。しかしそれとて主権者たる国民が手続においても特別な取扱いを求める場合には乗り越えられざるを得ません。

抽象論を申し上げてもピンと来ないでしょうから具体例を出しましょう。例えばオウム真理教事件においては微罪逮捕が少なからず行われましたが、それを難ずる声は多数派にはなりませんでした。例えばホテル宿泊に当たって偽名を使ったら逮捕という事態がわが身に降りかかることを想定すれば許容できるはずもないのですが許容されているのは、オウム真理教信者にはそうしたことをして当然である一方、善男善女にはそのような対応がなされるはずもないという信頼に他なりません。

オウムは特別? では昨年話題となった共謀罪はどうでしょう。webmasterも取り上げたことがありますが、共謀罪は共謀共同正犯理論の延長線上に生まれたものですが、そのような「危険」な理論が何故はぐぐまれたかといえば、暴力団を押さえ込むためです。鉄砲玉が抗争相手を殺傷した際に親分を捕まえるためにこの理論は進化・洗練されてきたのです。共謀罪を難ずるのであれば暴力団組長の不当逮捕反対を合わせ唱えなければ整合的ではありません。

こうした法律の適用は、「悪」を取り逃がすことを許さない国民感情の賜物です。四の五の言わずにサリン事件実行犯を取り押さえろ、偽装工作が形式を満たしていれば組長に届かないだなんて常識で考えればそんなわけないだろ、といった次第。

これらは実体法の解釈論の例ですが、そうした適用を許容してしまった手続法における問題でもあります。こうした際に法律上の疑義を提示し被疑者を守ろうとする行為は形式をあげつらって実態から目をそむけるものだと往々にして解されざるを得ません。司法当局にしても、それにより法体系全体に対する信頼が失われることに比べれば個別にある種の人権侵害が生じることは大したことではないと(無意識にではあるかもしれませんが)考えての結果ということになります。

かく偉そうなことを書いているwebmasterにしても、身近において犯罪が起きたようなときには、形式などさておいてでもときっと思うことでしょう。そうした遍在する感情こそが検察の強権的な姿勢の苗床であり、切断操作をしたところで次なる似たものを呼び込むだけということになってしまいます。まずは検察の姿勢は自らの感情の鏡像であることを認め、それをコントロールするためにはどうすべきかという態度でなければ、現状の改善は難しいのではないでしょうか。

本日のツッコミ(全42件) [ツッコミを入れる]
cloudy (2006-01-26 05:52)

業務連絡です。
RSS, ATOM中に「「正義」はいずくかにある」のエントリがだぶって入っています。4個ありますね。
それと、←のサイドバーの「直近のコメント」が、「ひでき」さんが一番上になったまま更新されていません。
エラーメッセージの意味は、nilにメッセージ<<を送ったということで、おそらく未初期化の変数に << を適用しようとしたのでしょう。場所はmakerss、ということでRSSの生成中におかしなことがおこったようですね。euctoucsという関数の中だから文字コードの変換処理の最中でしょうか。RSSが崩れているのと関係ありそうですね。

kumakuma1967 (2006-01-26 06:26)

なんというか、味のある具体例ですね。
多数派は、松本サリン事件のように、無関係の人の身柄が拘束され、マスコミ各社が社会的制裁を加えた事例なんかは忘れやすいわけで.....

すなふきん (2006-01-26 07:31)

>国家権力なるものの強権の淵源は世論の支持にある
>国策捜査とは国家権力の都合のいい捜査にあらず、国民の最大公約数的正義感に沿ったものである

ここが最大のポイントだと思います。たとえば鈴木宗男事件については「権力」のやり方を表立って批判する論調はあまり見当たらなかったように思えます。しかしライブドア事件の場合は「ホリエモン」への世論の支持が大きかったためにこうした反応を呼び起こすことになったわけで。どちらも権力の行使という意味では同じなのですが。個人的には世論や庶民感覚なるものの勝手気ままさにうんざりするだけです。(笑)

とおりすがり (2006-01-26 10:08)

>世論や庶民感覚なるものの勝手気ままさ
は、作られるものではないでしょうか。カルタゴ滅ぼすべし、です。

Baatarism (2006-01-26 11:00)

世論が勝手気ままなのは、マスコミが勝手気ままなことの反映でしょう。そりゃ毎日毎日TVで情報を垂れ流されりゃ、みんなそれに染まってしまいますよ。
マスコミには「俺たちが民意を作るんだ」とおごり高ぶっている人も多いんでしょうねえ。今の社会で本当に「構造改革」が必要なのは、そういうところだと思うんだけど。w

名無之直人 (2006-01-26 11:35)

最終的な法の根拠は、その法が人々に受け入れられているという単純な事実に基づくのは確かだと思います。

ただし、社会において「制定済み」の法であれば、必ずしも"現在の"当人達の支持は必要とされない、という側面もありますよね。(例えば、自衛隊とか天皇とかに関する法律(憲法)とか)

>国家権力なるものの強権の淵源は世論の支持にある
>国策捜査とは国家権力の都合のいい捜査にあらず、国民の最大公約数的正義感に沿ったものである

ただし、『世論の支持』なるものが、権力によって醸成される危険性は無視してしまってよろしいのでしょうか?
国策捜査とは国家権力の都合のいい捜査にあらずと言いつつ、国策捜査がなぜ『国民の最大公約数的正義感』に"必ず"沿ったものだと証明できるのでしょうか?

地検経由マスコミで報道される内容が全て『正しい』と信じ込むのは、先の大戦当時の大本営発表を妄信するのと通ずる危険性は無いのでしょうか?(結果的に全ての報道内容が正しかったとしても)

今回の地検の捜査にしても、事前にどこにも情報は漏れていなかったなんて意見もありますが、ちゃんちゃらおかしい。そんな意見が正しくない事は、地検捜査直後からの周到に用意された報道内容を散見するだけで明らかではないでしょうか?(徳保さんの記事で参考記事として紹介されている「ライブドアへの強制捜査にからんでのうわさ話」でも触れられていますが)

もし地検捜査が事前に漏れる所に漏れていたのであれば、「地検が入る」→「ライブドアは確実にクロだ」だと世間に判断される→ライブドア関連の株操作で"非常な"旨みを得られる、なんて三段論法が実際に起こってますし、それで巨額の利益を得た複数機関は(おそらく)実在する訳で、ホリエモンの利益の付け替えなんてものよりずっと悪質で、しかも『違法で無い』市場操作の方を、私は重くみてます。(かんべえさんの溜池通信の1月23日号の「古畑任三郎 ライブドアショックの謎を解く」などが参考になります)

特捜が入る直前までに高値で売り抜けていたのが誰で、直前までに売りを仕込んでいたのが誰だったか調べていくだけで、結構楽しい事実がぽろぽろ出てくると思いますけど、実際の捜査が行われる可能性は皆無でしょうね。

今回の一件が、世論の支持が権力自身の行為によって醸成された好例とはなぜ考えられないのでしょうか?

その目的は政治劇などの意味合いよりも、それこそ徳保さんがおっしゃられている「グレーゾーン」を埋める事そのものが目的だったしても、私もおかしくはないと感じますが、グレーゾーンを埋めるべき作業の必要性と、権力の執行に伴う危険性(権力自身による世論醸成や私利益の醸成(官製インサイダー取引))とは、分けて考えるべきではないでしょうか?

私はライブドアやホリエモンのやってきた事を庇護するつもりもありませんし、株のホルダーでもありませんが(笑)、『お上のやる事は全て正しい。それらは民に支持されてるからだ』という自動解釈は危険な様に感じます。

ま、お上=法と置き換えたとしても、その法を書き換える力も最終的には民の側にあるのもまた事実ではあるのですが。

fagus_japonica (2006-01-26 13:07)

wemasterさんの仰る法実証主義と人治国家とは、どこがどう違うん?

koge (2006-01-26 18:25)

>>マスコミが勝手気まま
そんなに現在の日本のマスメディアにわれわれを扇動・洗脳する力があるんでしょうか?
扇動されるような大衆にとってはメディアは「報道」も含めてすべて娯楽なんでしょうが、今はゲームやらパチンコやらメディアでない(他人の考えに触れることがない)娯楽がどんどん増えています。おそらく、インターネットを含めても娯楽の中で占めるメディアの割合は減ってきているでしょう。
前世紀のようにマスメディアが娯楽を独占していた時代ならともかく、現在では読者・視聴者の感覚・感情とかけ離れた方向の世論を作り出そうとしても、そんなものネットやケータイに触れていない層でも誰も見向きもせず、規制による利権があったとしても商業的に成り立たず潰れるしかないんじゃないでしょうか?
馬車馬さんのこの記事が参考になります。
http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2004/10/3_.html

Scott (2006-01-26 20:01)

>そんなに現在の日本のマスメディアにわれわれを扇動・洗脳する力があるんでしょうか?

「幼児誘拐犯はゲームを所持しており・・・」なんてのは典型的な例だと思いますが。「小泉劇場」自体、マスコミに影響力が無いのであれば話題にすら上らなかったのでは?

koge (2006-01-26 20:24)

>>「幼児誘拐犯はゲームを所持しており・・・」なんてのは典型的な例
むしろそれは、大衆の側の感情にマスメディアが乗っかった典型的な例ではないかと思います。
もしそれがマスメディアによる扇動だというのであれば、その時にそれと違う方向への扇動をマスメディアが(一致団結すれば)なしえたかどうか考えてみたらいかがでしょうか?私は、たぶん無理だったと思います。
現在の日本のメディアは、せいぜい大衆の感情を増幅する役割しか果たしていない(マスコミはそれすら怪しい)、だからこそこのような状況になっているのではないでしょうか?少なくともbewaadさんも同じような問題意識を持っているはずです。

Scott (2006-01-26 20:31)

>もしそれがマスメディアによる扇動だというのであれば、その時にそれと違う方向への扇動をマスメディアが(一致団結すれば)なしえたかどうか考えてみたらいかがでしょうか?私は、たぶん無理だったと思います。

私は可能だと思います。この例でいえば、ただ単に報道しなければ良いだけなんですから。

Scott (2006-01-26 20:34)

言葉が足らないので補足しますが、そもそも「犯罪者がゲーム好きであった」というのは犯罪報道の本筋とは何ら関係無い情報です。無くて良いものをわざわざ報道し、それを見た視聴者が「あぁ、やっぱゲームは犯罪を誘発するのか」と思い込む。これが扇動でなくてなんです?

koge (2006-01-26 20:56)

なるほど…Scottさんは「あぁ、やっぱり」でも扇動だとお考えなのですね。
私は、それは扇動ではなく感情の増幅に過ぎないと考えています。扇動というのは、それまで大衆が考えていなかったことを報道によって「そうか、ゲームは犯罪を誘発するのか」という考えを持たせる、変えさせることだと考えています。お互いの言葉の定義の話なのでこれはこの辺にしておきましょう。
で、この場合報道しないことだけでは、大衆の「ゲームは犯罪を誘発する」という感情を変えることはできません。前世紀ならともかく、現在はインターネットなどの代替メディアが豊富ですから、むしろそっちでより過激な・陰湿な形でその感情が吹き出ることもあるでしょう。
この場合に、マスメディアの報道によって大衆を「ゲームは犯罪を誘発しない」という感情に変えることができるのでしょうか?それ以前に、そのような扇動(いい方向だから啓蒙か)をする主張を記事・番組でしたとして、それは他の娯楽に負けてしまい、見てすらもらえないのが現状ではないでしょうか?

Scott (2006-01-26 21:21)

>前世紀ならともかく、現在はインターネットなどの代替メディアが豊富ですから、むしろそっちでより過激な・陰湿な形でその感情が吹き出ることもあるでしょう。

「ネットがあるから」というのは情報強者の言い分です。ネットを使わない人の方がまだまだ多い(ネット利用者は2000万ほどに過ぎなかったはずです)ですし、さらにネットを積極的に利用して賛否両方の情報を自ら集めようとするレベルの人となると数は激減するでしょう。やはりマスメディアは現在も絶大な力を持っていると考えます。
また、ネットであれば賛否両方の情報に触れる可能性は高いため、むしろネットで情報に触れてからの方が「ゲームは犯罪を誘発しない」という感情に変えることが容易なのではないですか?「テレビの言っている事だから、新聞に書いてあることだから正しい」という意識はまだまだかなり根強いと思います。

あと、報道と娯楽を並列するのが解りません。日々のニュースを見る感覚と娯楽を見る感覚は別なのではないですか?普通「漫画があるから新聞を読まない」とはならないでしょう?

koge (2006-01-26 21:47)

「日々のニュースを見る感覚と娯楽を見る感覚は別」な人なら、もう「テレビの言っている事だから、新聞に書いてあることだから正しい」という意識をもっていない(リテラシー面での)情報強者に入ると私は考えています。残念ですが。
そのような人ならばマスメディアの現状には不満を持っているでしょうから、もしそのような人が十分にいれば彼らがマスメディアから離れていき、経営的に成り立たなくなるか彼らの要求にこたえてもっと「質の高い報道」を提供するようになるでしょう。
むしろそのような人々がまだまだ少ないからこのような状況になっているのではないでしょうか?

Scott (2006-01-26 22:05)

>むしろそのような人々がまだまだ少ないからこのような状況になっているのではないでしょうか?

そこは同意です。そこで改善を大衆に求めるかマスコミに求めるかの違いだと思っています。

一国民 (2006-01-26 23:31)

検察が動き始める時点では、まだそれに関する世論は形成されていないので、検察は「きっとこういう世論になる」と予想して動くことになるのでしょう。
モンタージュ理論ではありませんが、情報を出す順番によっても世論は変わりうるでしょうし、完全にコントロールできないまでも、ある程度想定したところに世論をもっていく努力はしているのではないでしょうか。
そういう態度を「国策」と感じるのかなあ、という気はします。
世論を(国家権力ではなく)完全に国民の手の中に収めておくことは難しいでしょうから、手続法だけではなく、なんらかの監視システムを用意しておくべきなのではないでしょうか。

小僧 (2006-01-27 02:08)

source file を読んだだけですが makerss.cache が壊れたと思われるので、その場合はいつものパターンで消して見て様子を見るのがよろしいのではないでしょうか。また、ぐぐった限りでは tdiary を FastCGI 化すると高負荷でも安定するようですが、少々面倒なのでそこまですべきか否か...

bewaad (2006-01-27 05:18)

>cloudyさん
解説ありがとうございます。

ただ、RSSに同じエントリが4回載っているのはエラーが出たので失敗したかと思い4回やり直した(そこでひょっとしたらエントリはうまくいっているのかと思い確認してやめた)ことが理由です。混乱させてしまい失礼しました。

bewaad (2006-01-27 05:24)

>kumakuma1967さん
もちろん冤罪の危険性というのはきわめて重要なのですが、冤罪の危険性がまったくないケースなら良いのか、というのは理屈で言えばより突き詰めた問題だと考えています。

bewaad (2006-01-27 05:32)

>すなふきんさん
同じような論調はこれまでいくつか見られるのも事実です。「右」からはロッキード事件についてのもの、「左」からは過激派取り締まりに関するものが典型です。

とはいってもそれが多数派にならないのは、検察当局への国民多数派の信頼が厚いということなんだろうなぁと思います。

bewaad (2006-01-27 05:37)

>とおりすがりさん
あくまで個人的な思いですが、育てることはできても作ることはできないのではないでしょうか。

bewaad (2006-01-27 05:44)

>Baatarismさん
まあ鶏と卵ではありますが、そうしたメディアの対応が受け入れられざるものであるなら人気を博すこともなく取って代わられるでしょうから、そうでない現状は受け入れられる素地が十分にあることを示しているのでしょう。

そういった素地なくしてもとメディアが考えているのなら、それはそれで夜郎自大だと思いますが。

bewaad (2006-01-27 05:57)

>名無之直人さん
当サイトにおいて何度となく世論の支持を得ている構造改革を批判しているように、政治的な「正しさ」が私が信じる「正しさ」とは異なり得ることは十分に認識しています(むしろ政治的な「正しさ」を批判することについて書いたのですが、拙文にて意が通じず恥じ入るばかりです)。

エントリにて切断操作を批判しているのも、そうでなくては誤った「正しさ」をきちんと問題として把握できないと考えているからです。例えばコメント中の大本営発表にしても、それに至る全体主義形成過程を見れば、「全体主義者」を批判して事足れりとするのは同じ失敗の原因となりかねないわけですから。

bewaad (2006-01-27 06:04)

>fagus_japonicaさん
メタ的に言えば社会の決め事は皆人工物である以上は究極的にはすべては人治主義なわけですが、「人治」に当たって立法という形式を踏むことが求められるのが法実証主義であると認識しています。

bewaad (2006-01-27 06:22)

>kogeさん、Scottさん
お二方で対立の論点についていえば、私はkogeさんに近い立場だと思います。以下の議論に甘さがあればどんどん批判してください。

例えばやり取りの中でゲーム脳の話が出てきますが、これはゲームだからこそネットでよく批判されたりするものの、何らかの目を引く事件に当たっては犯人が犯罪を起こした理由について昔から母子家庭であるからとか不良だったからとかそういったわかりやすい「説明」がなされてきました。

結局は切断操作をしたいという欲求が受け手にあり、そうしたメディアの言説に接して「じゃあゲームをさせないようにしなきゃ(そうすればうちの子も大丈夫)」「うちは二親そろっているから・・・」「うちの子はいろいろ問題はあるけど不良ではないから・・・」と安心したいわけです。事実を知ることは二の次でしょう。無味乾燥なNHKニュースより概して民法ニュースの視聴率が高いのはそれなりに理由があるわけです(とにかく事実関係を確認したい災害情報等においてはNHKの方が視聴率が高くなるのは、TPOに応じてメディアを使い分けていることの証拠でしょう)。

じゃあそうした安心を求める姿勢を批判すればいいのかといえば、多分それほど簡単でないと思います。↓のエントリで書いたように、人生においてあまた生じる選択においてプライオリティが低いものについては他人に任せることが合理的だからです。
http://bewaad.com/20060125.html#p01

リフレ政策の普及がそれほど迅速ではないことにあれこれ悩んでいる身が申し上げるのは天に唾することでもありますが、メディアリテラシーを語る場合には、そのコストがどうかということを考えないことには、それが普及しないと嘆くだけになってしまいがちではと思います。多くの人にとってメディアの嘘を見破ることの直接の利益は小さく、コストを費やしてまでは行うインセンティブがないのが実態だと思います(経済学的に言えば、誰かが見破ってくれればそれにフリーライド可能=外部性があるので供給過少となる)。

bewaad (2006-01-27 06:27)

>一国民さん
よく政治家の疑獄事件で巨悪を見逃したなんて報道がなされますが、その程度には法の抑制も有効とはいえます(証拠主義など)。

最後にご提案の監視システム、もっと抽象的に言えば政府のガバナンスについては、絶えることない見直し・改善の努力が必要だと思います(というと構造改革主義者っぽいですね(笑))。

bewaad (2006-01-27 06:29)

>小僧さん
cacheが壊れると削除するまで直らないのが通例ですが、今回は自然治癒したのがなぞです・・・って、本当の意味で自然治癒などするはずもないので、いったい何が原因でそれがどうリカバーしたのやら、という感じです。

47th (2006-01-27 09:05)

どうも、ご指名の甘太郎です。
今回の件は、どっちかというと私にとっては、軒を接した隣の火事みたいなもので、とりあえず隣で火事が起きている人に火事があることを気づいてもらうこと、とか、何か分からないけど焦げ臭いと思っている人に「それは火事ですよぉ」と呼びかけることが目的でした。
その意味では、ターゲット層である企業法務周りの人間(特に弁護士)にはメッセージが届いたので、私としては、ひとまず目的は達したかなぁと。
親や恋人・夫婦ですら人の考え方・・・というよりも、結局のところ価値観は変えられないし、人は見たいものを見るんじゃないかと・・・今回の件についての「利害」がいずこにあるのかを気づいていない人にはそれを気づいてもらうことと、既にある方向で今回の件を見ている人に法的なレトリックを提供するのが、私の立場やブログという媒体を考えたときに効率的な戦略だということではないかと・・・
依然として、bewaadさんの問題提起とはずれてしまっているような気もしているんですが・・・結局、これも一種のフレーミングの違いなのかも知れないですね・・・

とおりすがり (2006-01-27 10:11)

bewaadさん、レス感謝です。
私自身は、Scottさん、kogeさん論争でも、Scottさんに近いです。カルタゴはともかく、ナチス時代のユダヤ人、日本における差別問題は、「作られた」ものではないかしら。
 もちろん、自分はあの人達とは違うという「安心」を求める気分そのものがあることは事実かと思いますが、ゲームと犯罪のようになんの根拠がないことだからこそ、「育てる」のではなく「作られる」のだと思います。ただ、いずれにしても、世論をつくるなり変えるなりができるわけですけど。
 47thさんご指摘のように、「悪いことをした人にはどんな社会制裁をしても許される」ことは、作られた世論であるがゆえに、変更可能でしょうと、思います。ただ、この世論の大きさは、「私はホリエモンを支持するわけではないが」と、予防線を張らないことには「正しい」ことでも主張できない、ということに、大きな溝があるような気がしております。長文、失礼しました。

47th (2006-01-27 10:29)

興味深い論争なので、もう一つ、ついでに。
私もコメントしてしまいますが、人の心の中の暗闇とか情念自体を作り出とはマスコミといえどもかなわないわけですが、その情念自体に「形」や「器」を与えることは可能なんじゃないでしょうか?
今回の場合でいえば、最初から大衆が「虚業による錬金術師への批判」という確固たる方向性を持っていたとは思えません。ひょっとしたら「所得再分配のあり方が悪い」とか「見せかけの構造改革が悪い」とかいった方向性を与えることもあり得たのに、マスコミ(と検察?)が一つの「形」を規定したということではないでしょうか?(認知心理学でも、こういうカテゴライズというかフレーミングは強力というのを大昔習った気がします)
もちろん、「錬金術師」の方が「所得再分配」や「構造改革」「金融政策」などよりは、遙かにキャッチーなので、その意味では、そうした「形」の選び方もまたマスコミの完全な自由ではないのでしょうが、それでもそれなりの裁量?の幅はあるのではないかと。

Baatarism (2006-01-27 11:01)

マスコミと世論の間で、スパイラル的な増幅機能があるのではないでしょうか?
最初の引き金を引くのは、マスコミの場合もあるし世論の場合もあるでしょう。しかし、その後マスコミと世論の間で意見を受け渡し合ううちに、ハウリングのように同じ方向の意見だけが強められ、マスコミと世論が一緒になって暴走することになると思います。

マスコミはすでにこのからくりに気づいていて、必要な時には引き金を引くのでしょう。ただし世論の方が引き金を引き、マスコミがそれに引きずられるケースもあると思います。
検察もこのからくりは分かっていて、必要な場合はマスコミを使ってこのからくりを起動するのでしょう。一度これが起動すれば、政治だろうが司法だろうが逆らうのは難しいですから。それが国策捜査と言われるものの正体ではないでしょうか?
あと、小泉総理も構造改革ではこのからくりを使ったと思います。

ネットがこのからくりにブレーキをかけるのか、それともからくりに組み込まれてしまうのかは微妙なところですね。前者だと良いのですが。

bewaad (2006-01-28 05:45)

>47thさん(2006-01-27 09:05)
暴言、大変失礼致しました。

逆のフレーミングとしては、「こっかけんりょく」が怖いというのは弁護士に共通の認識かと思っていましたが(日弁連の活動などを見るに)、企業法務だと違うのだなぁと(笑)。大学の同級生などを見ても、そりゃ民青出身もいますけど、霞が関と両天秤の奴だっていたわけで、弁護士というだけで十把一絡げだったかもしれません。

bewaad (2006-01-28 05:58)

>とおりすがりさん
ナチス時代のユダヤ人にしても、ヨーロッパに広く見られた差別の伝統に加え、負けた実感のない賠償責任への不満を何かにぶつけたいという素地がありましたし、日本の被差別民にしても定住・非定住というライフスタイルの違いもありました。

いくら可燃性の物体を高温にしても真空中では(酸素含有物でない限り)燃えないといいますか。

bewaad (2006-01-28 06:05)

>47thさん(2006-01-27 10:29)
一つの思考実験として、メディアがこぞって持ち上げればどんな芸能人でも売れるのかとか、電通が企画をたてさえすればどんなイベントでも成功するのか、ということがあると思います。noであるなら反証になりますよね?

メディア等のシンボル操作はもちろん軽視すべからずですが、それが嵩じれば「錬金術師批判」の背後にある額に汗することこそ何にも勝る、という世界観の単なる裏返しになってしまうのではないでしょうか。

bewaad (2006-01-28 06:07)

>Baatarismさん
そのようなご関心があれば、ぜひともストロガッツ「SYNC」を読んでみてください。ぜったい得るものがありますよ!

47th (2006-01-28 07:43)

蛇足ですが・・・
>「こっかけんりょく」が怖いというのは弁護士に共通の認識かと思っていましたが
これは、あくまで個人的な見解とことわった上ですが・・・検察庁というのは、だいたいどこにいっても上から下まで人柄が気さくで、「悪を憎んで人を憎まず」な懐の深さも持ち合わせていて、だいたい昔の修習制度の下で3か月ぐらい検察庁にいると、結構「検察はいい奴らだ」という感じでアレルギーは少なくなったまま、実務家になっていく人というのも結構多いんじゃないかと・・・その後で、余り刑事弁護などで激しくやり合わない、私のような、なんちゃって弁護士は、そのままの印象で「検察頑張れ」とか思っていたりするんですが、こうやって相手方に回すと、純粋な故に融通が利かなさそうなところが「こわひ」と、今更ながらに思ってしまったりするわけです。

Baatarism (2006-01-28 12:51)

>bewaadさん
その本は読んだことないので捜してみたいと思います。
ただ積ん読が溜まってるので、買ってもいつ読むことになるのやら。w

僕は大学で制御工学なんてのを学んでいたので、物事をシステムとして考える癖があるんですよ。

bewaad (2006-01-29 14:25)

>47thさん
ご案内かもしれませんが、政府提出法案の立案にあたっては霞が関ないで意見調整をするわけですが、民刑法などと関係する部分は法務省、すなわち検事・判事の出向組とあれこれやりあいます。そういう経験からすると、「純粋な故に融通が利かなさそうなところ」というのは思いっきり同意してしまいます(笑)。

bewaad (2006-01-29 14:27)

>Baatarismさん
積読がたまっているのは同じなので状況はよくわかります(笑)。そのうちで結構ですが、ただ自然科学の知識がある人のほうがより楽しめると思います、あの本。

小僧 (2006-02-02 23:45)

既に御存じかもしれませんが
つ 【『圧力や思惑と検察』 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060128#1138416307

bewaad (2006-02-03 03:48)

>小僧さん
佐藤優さん流の国策捜査というのは、圧力とかそういうものではなくって、ある種の時代の空気を検察といえど無意識のうちに当然視してしまうことだと思います。その意味ではかみ合わないかな、と。

本日のTrackBacks(全2件) [TrackBack URL: http://bewaad.sakura.ne.jp/tb.rb/20060126]

昨日、id:finalventさんや47thさんが書かれていることを意識しながら、ドロンと超低速カーブを投げた。([http://d.hatena.ne.jp/antiECO/20060124/1138154272:title])俗にすっぽ抜けと言うらしい。 今日、アンテナ巡回していたら、bewaadさんが思いっきり胸元に速球を..

コメント欄で言いたい事を言わせて頂いたお礼と、言い切れなかった事の両方を込めて。


トップ «前の日記(2006-01-25) 最新 次の日記(2006-01-27)» 編集