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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2006-06-18

[BOJ]福井総裁に関していただいたコメントについて・その1(現時点のスタンス)

15日及び17日のエントリに多数のコメントをいただき、大変ありがたいことですが、同時並行で議論していくことを能力が許さなくなりつつあり、webmasterの側でいただいたコメントを踏まえ考えたことを書かせていただきたいと思います。結果的に、直接の言及なしでのお答えとなってしまいますが、ご容赦いただければ幸いです(論考に含まれない個別のご質問等については、最後に「そのX」(今のところX=4を予定)でお答えさせていただこうと考えています)。

最初に現時点でのスタンスですが、「webmaster自身は辞任する必要はないと考えているが、1936年のFRBの事例を参照して量的緩和解除決定前のファンド解約を理由に辞任せよとする意見には反対しない」というものです。

今なお辞任する必要はないと考える理由は、かつて書いたように辞任すべき事情があるとすれば、

  • 日銀のなすべきミッションにおいて失敗した
  • 法令違反等の行為があった

のいずれかだと考えているからです(以前は前者を単に金融政策の失敗と書いていましたが、プルーデンスの失敗を除くべきとの趣旨ではないので改めました)。本件は、内規(日本銀行員の心得)を法令の一種と考えても後者には該当しないと解しているので、辞任すべき状態にはないと判断しています。

なぜ該当しないか、内規の解釈上最大のポイントは「職務上知ることができた秘密を利用した個人的利殖行為」に本件がなり得ないからです。というのも、量的緩和解除決定前の2月に解約しても清算が6月末で、それは量的緩和解除決定後の3月に解約を行った場合と結論は変わりません。「職務上・・・」は、職務上知ることができた秘密を利用しなかった場合と結果が違う(と事前に合理的に予想されること。そのような予想が成立するなら、結果的にたまたま違いが出なかった場合でもアウト)ことに意味があります。

しかしながら、量的緩和解除が3月に行われたというのは、よくよく考えればこれもまた事後の結果論で、2月の時点では3月に解除が決定されるかどうかは未確定の状態にありました。いみじくも福井総裁自身が本件に関連して政策決定会合は合議制で云々と言っていますが、2月時点では解除に向けた地均しこそ行われていたものの、当該時点では(実際に内部でどのような見通しだったかはさておき)解除がなされるかどうか、なされる場合にそれがいつからかなのは、外部においてはさまざまな考えがあり得る状態にありました。

#「地均し」の用語について、今後の混乱防止のために例外的に掲名で触れておきますと、田中先生は解除決定後の当預残高の減少を「地均し」の意味と解されているようですが、先生ご自身がお使いのものと同じく、「量的緩和解除決定に先立って行われた、解除が妥当であるとの印象操作的諸発言」を指して用いてきましたし、上記、そして以下もそのように用います。

したがって、2月に解約してから3月に解除決定が行われるまでの間は、解除決定が行われてからの解約では遅すぎるという事態を想定することが論理的には可能でした。上記FRBの事例では半年ほどで株価下落とのことですので、それを援用すれば、「世間から些かなりとも疑念を抱かれることが予想される場合」の「予想」ができなかったことについて責任が認められるとの判断もあり得るのではないかと考えます。個人的には地均しが行き届いていたのでそのようなことはないと思いますが、あり得ると考えるので反対はしない、ということです。

(続く)

本日のツッコミ(全12件) [ツッコミを入れる]
韓リフ@アンチ暗黒卿 (2006-06-18 21:34)

へんな誤解与えるのやめてくれませんか?

<田中先生は解除決定後の当預残高の減少を「地均し」の意味と解されているようですが>

なんて書いたことないですが。

あと
<上記FRBの事例では半年ほどで株価下落とのことですので、それを援用すれば、「世間から些かなりとも疑念を抱かれることが予想される場合」の「予想」ができなかったことについて責任が認められるとの判断もあり得るのではないかと考えます>

も、もうやめましょうよ。自分でそういう事例がでたなら自説をとりさげるといっておきながら、またわたしの発言までわざわざ引用、しかも誤用までして弁解するのは。

bewaad (2006-06-18 21:49)

>田中先生
>ですよね。これ本当にbewaadさんのはおかしい話でして、政策委員会の決定をみんな理解しないで、ようやくある種の実践=地ならしがきてはじめて「レジーム転換」だと理解するケース「だけ」考えているわけですよね。これはいわば委員会のコミットを誰も信じていないで実行されはじめて信じるケースです。でもレジーム転換には政策委員会のコミットを信認しているケースもありますから、bewaadさんのようにかってに問題を設定されても困りますよ。つまり「量的緩和の解除が持つレジーム転換の効果で時価総額が下がる」の合理性・論理性が事実や対抗論理?で否定されてはおりませんね。

韓リフ@アンチ暗黒卿 (2006-06-18 22:16)

<田中先生は解除決定後の当預残高の減少を「地均し」の意味と解されているようですが>

もう少しbewaadさんの誤解を招く書き方を批判させてもらいますが、「地均し」をbewaadさんは量的緩和解除前の「「量的緩和解除決定に先立って行われた、解除が妥当であるとの印象操作的諸発言」を指して用いてきましたし」でお使いというのは、それは定義されることは結構ですが、その使用法が特異というか限定しすぎな用法という印象をうけます。自らの用法が限定的だというならそれはいいんですが、反対に上の書き方だと私が特異な印象をあたえますね。迷惑です。

 僕のは別に日銀的なふぉわーどるっきぐ的な印象操作的なんとかをふくめた政策と表現しているだけでして、別段、おかしなことではありません。リンクされた旧ブログは量的緩和解除前のものをさして、新ブログのたとえば昨日かな?書いたものはゼロ金利解除にむけてのそれ、を指してます。

で、この僕の用法がなにか僕だけの特異な用法のような印象を与えかねないですね。例えば検索してみてください「地均し」と「ゼロ金利解除」で。2000年のものも含めていろいろでてきまして別に僕だけの特異な用法ではないので「「量的緩和解除決定に先立って行われた、解除が妥当であるとの印象操作的諸発言」だけに誰も限定してませんよ。

例えば上の検索をすると2000年のケースが大杉栄なんで、毎度申し訳ないけれども、ドラめもんさんの2006/06/06(火)08:01:19 お題「ネタも乏しく雑談を少々」をみてください。そこには今後のゼロ金利解除での「地均し」という表現もでてきます。

へんな印象操作の「地均し」やめたほうがいいですよ。もしかしたらわざと議論を混乱させるためにやってはいないですよね。これもわき道なんでいたずらな議論の延長化という暗黒卿のよくつかりryu

韓リフ@アンチ暗黒卿 (2006-06-18 22:24)

bewaadさんと投稿だぶりました。だぶりましたが上で書いたとおりですので、あしからず

ダニアン (2006-06-18 23:54)

韓リフさん、bewaadさん
もうやめな

kumakuma1967 (2006-06-19 09:21)

>韓リフ様
BI@Kのみを見ていると、連続投稿がコメント欄に存在するだけでも、韓リフ様が著しく冷静さを欠いているように見えてしまいます。私の能力が至らないので、理解不能の部分も多く、そうするとますます外形的に判断する事になります。
韓リフ様への敬意を動機として申し上げますが、よりクールな印象を与えるようなコミュニケーションをお願いいたします。

通りすがり (2006-06-19 11:44)

Cool head with warm heartですよ。それぞれに、cool headとwarm heartの意味を再考していただければと。

とおりすがりの者 (2006-06-19 12:17)

韓リフさん、アンチ暗黒卿とか書いたりして、悪い思い出のトラウマかな。
ちょっとあつくなりすぎです。

みんなのブログ (2006-06-19 12:28)

確かに左横をみると3連続で名前でてきますが、間には(非表示になる)bewaadさんがいたりして3連続ではないのですが、頻繁にコメンテーターの方々に召還されているのででてきたり、エントリーでなぜか毎回でてくるので誘導されたり、と官僚の印象戦略にのってしまいましたね。でも厨房なもんでこりゃどうしようもないですわww。

(2006-06-19 12:35)

内容が理解できなくなると説教はじめるひとがでてくるよね。

ss (2006-06-19 13:20)

後ろから銃で撃たれました(爆)。
それはともかく、僕が基本的に「信認」の議論を避けて主張していたので、それは已む無しと思うんです。聖職者とかそういう話も出ていたし、議論が混乱するかな、と。制度的・法的な観点からも「信認」が担保されている訳ではないですし(ただ、それで必ずしも中央銀行総裁の「信認」が確保されるとは限りませんが)、個人としての資質としては、よく分かりません(苦笑)。
ただそれでも、確かに法的な整備が行われていないとはいえ、利殖行為の疑いを持たれる福井総裁に問題がないという訳ではありません。とすると、現時点でどの程度の「罰」が必要なのか、これも正直分かりません(苦笑)。が、少なくとも「退任」は有り得ない、と。

ちなみに、僕のコメントを丁寧に読んで下さると有難いのですが(皆様へ)、僕も「現時点では」という留保を付けています。そして、基本的なスタンスとして事実関係の精査を挙げています。またBewaadさんの主張も「現時点」での「合理的な疑い」を検証しようという一つの試みと解していました。
従って、今後さらに何かしらの問題が浮上してくるのであれば、僕は福井総裁に退任を迫る見解を主張するだろうし、それはBewaadさんもそうではないかな、と推察されます。

ss (2006-06-19 13:54)

連続投稿で済みません(苦笑)

>ばれなければ懐にし、ばれたら国庫納付や寄付といった対応が考えられますので、国庫納付等をしたからといって当初において意図がなかったと推定なりみなしてしまうのは問題ではないでしょうか

う〜ん、それはそうなのですけれど、正直、他に打つ手が無い、というか(苦笑)。
「推定」、「見做し」を肯定してしまうような僕の書き方も悪いのですけれど、「合理的な疑い」をかけられる事そのものは問題であると思いますし、時間を遡って「当初において意図」がない、というだけでは済まされない問題であるとも思います。また、「ばれる/ばれない」という側面も十分考えれますけれど、このような事を言い始めると福井総裁の「中央銀行総裁としての資質」の議論に踏み込む事になると思うので、現状ではそれは考えない(もっとも、これを機に法的に様々な整備をする必要があるとは思いますけれど)。とりあえず事実関係を調べてから、福井総裁に対して色々と問質せばよい、という見解です(笑)。
個人の感想で言えば、僕もBewaadさん同様に、
○日銀のなすべきミッションにおいて失敗した(今の時点では答えられない)
○法令違反等の行為があった(分からないので、調べる)
という二つの土俵の上でのみ議論をするべきだと思っていますので。(括弧書きの中は僕の現段階の見解です)
福井総裁に利殖の意志が無いとは、確かに今の時点では言い切れません。もしかしたら、実は利殖の意志があったのかもしれません。ただ、これはやはり事実関係を調べていく以外に無いですよね。


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