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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2006-11-11

[WWW]不人気なはてなダイアリーとwebmasterの嗜好

ちょっと前に徳保さん経由個人ブロガーの活動実態調査(前編)(1/4)を見た際、非常に違和感を覚えました。というのも、webmasterの巡回先で圧倒的多数を占めるはてなダイアリーが、アンケート調査(回答数312)によると利用率1.3%(14/20位。Movable Type等をサーバにインストールして利用するものを除く。次において同じ)、もっとも注力しているものとしての利用率0.3%(17/20位)だったからです。

ちなみに同アンケートでトップ5につけたblogサービスにつき、webmasterの巡回状況を見ますと、

楽天(利用率26.9%(1位)、注力率17.6%(1位))
かみぽこさんのところ書評日記 パペッティア通信のみ
yahoo(利用率20.2%(2位)、注力率13.1%(2位))
なし
livedoor(利用率16.3%(3位)、注力率8.3%(4位))
Dan Kogaiさんのところワラタ2ッキカリーさんのところのみ
FC2(利用率15.1%(4位)、注力率10.3%(3位))
最近tockriさんnight_in_tunisiaさんが引っ越してきたので倍増です! ・・・つまり、それ以前は2つ(cloudyさんのところbutterfly fishさんのところ)だけ
Ameba(利用率12.8%(5位)、注力率7.1%(5位))
山田優オフィシャルブログのみ

とまあ非常に限られたものとなっています。利用率・注力率いずれも6位のnifty(cocolog)ははてなダイアリーの次に多いのですが、これは例外的で7位(goo)以下はてなダイアリーにいたるまで、いずれもサービス当たりあっても1つか2つ、といった状況であるわけです。

webmasterの巡回先の増やし方は、trackbackをいただいたところや、巡回先での言及/へのtrackback元等を見て面白いなと思ったところを加えていく、というものですから、webmasterにとって関心の高いテーマ‐経済、法律、行政といったところが主要なものでしょうか‐を取り上げる者は、はてなダイアリーかniftyを使う傾向にある、ということが言えるのでしょうか。裏を返せば、それらのテーマは日本のblog界ではマイナーである、と。

そんなことをつらつら考えているに、極めて示唆に富むエントリが。

「実は僕、はてなで日記書いているんですよ」

告白したい気持ちを抑えつつ詳しく話を聞いてみると、はてなには3つの「近寄りがたい特徴」があるとのことだった。

1. 濃い

  • はてなの中の人だけで盛り上がっているような感じ。検索から記事に飛んでも、その記事だけでは理解できない内容のものが多い。
  • いわば「一見さんお断り」のような空気を感じる。

2. 融通が利かない

  • 記事を書いた後に文字に勝手に張られるリンク、あれが鬱陶しい。
  • 他の大手ブログサービスは写真をばんばん貼れるのに、はてなは画像の容量制限が厳しくて使えない。

3. 理屈っぽい

  • はてなで人気の日記を読んでいても、いつも小難しい議論をしているような感じで、はてなユーザじゃない人にはなぜ人気なのかよくわからない。
  • 他のブログサービスでは気軽にできていたコメントが、軽軽しくできないような、殺伐とした雰囲気を感じる。

知人は「はてな」への違和感を、

  • はてなの中にいる人
  • はてなの提供するサービス

の二つの側面に見出しているようだった。

「はてなが敬遠される3つの特徴〜つながりやすさの行き着く先」(@忘却防止。11/10付)

webmaster自身が「理屈っぽい」ってことなんでしょうねぇ・・・orz。

#いまさら何を、というツッコミはご容赦を(泣)。

[economy][sports]プロ野球の経済学IV(続):ライオンズ経営陣から見た松坂選手の資産価値

昨日の続きですが、ポスティングに応ずるかどうか、ライオンズ経営陣が迷っているという報道があります。

西武、大ショック!? ポスティングシステム(入札制度)での大リーグ移籍を目指している西武・松坂大輔投手(26)の入札が米東部時間8日午後5時(日本時間9日午前7時)に締め切られ、最高額が大リーグ機構から日本のコミッショナー事務局を通じて西武に通達された。最高入札額は当初、3000万ドル(約36億円)に到達するのではと思われたが、米紙ニューズデーは「イチローと同等の1300万ドル(約15億6000万円)くらいだったのでは」と報道。額を明かさなかった西武も歯切れは悪く、すご腕代理人のスコット・ボラス氏が入札の背後で動いたのではという憶測も出始めた。

(略)

これまで太田社長は「正当に評価していただければ、できるだけ早く(受諾の)手続きをしたい」と語っており、その場合は取締役の開催も「すぐに指示できる」と、9日中の実施を示唆していた。だが、この日はそんな気配すらなし。報道陣に理由を問われても、なぜか無言だった。

ある職員は「社長は社内にいた2時間弱の間、ほとんどオフィス奥の部屋に閉じこもっていた」と証言する。何かが受諾への障害となっていることを示唆するように、この日の米紙ニューズデーは入札額が予想以上に低かったことを報じた。同紙は、6年前にイチローを射止めた時のマリナーズの入札額が1312万5000ドルだったことを例に出して「それと同等だったのでは」と伝えている。

これが事実なら「最大限の評価をもらえると思う」と、3000万ドル(約36億円)以上の入札もあると踏んでいた西武側は大ショック。西武は「移籍金」として落札額全額を得ることができるが、期待していた額の半分以下だったことになるからだ。

西武の受諾回答期限は15日午前7時だが、実質は14日まで。昨年の森慎二投手(デビルレイズ)の移籍時は、期限いっぱいまで協議して受諾を伝えた。日本を世界制覇に導いたエースの「価値」を、球団、グループ内で昨年以上に慎重に検討することになりそうだ。

中日スポーツ「安すぎ松坂 入札最高額は16億円/西武ショック 受諾先延ばし」

約35億円、あるいは約50億円での応札があったとの報道もあるので、実際のところはどうだかわかりません。しかし、上記引用のとおりであるとすれば、15億円という数字とそれに対するライオンズの対応は、ちょうどライオンズにとっての松坂選手の評価を物語っていて興味深いです。選手を所属させる権利を無形固定資産と観念することについて、これを題材に説明を加えてみたいと思います。

基本的に、野球選手としての価値については、毎年の年俸が評価として見合っているはずです(正確には、球団にとってはそれ以上の、松坂選手にとってはそれ以下の、ということになりますが)。それを超えるのれん代的な無形固定資産は、選手としての働き以外の部分のキャッシュフロー源に見合っている、ということになります。観客動員への貢献、球団イメージの向上、等々。

#契約更改に際しては、リーダーとしての役割に期待、といったような理由で年俸に上乗せがなされることがありますが、これはこのような価値の対価を支払っているということになるので、支払いが費用として認識される(=年俸)か資産購入として認識されるかが截然と分かたれているわけではありません。あくまで概念上の整理、ということになります。

ライオンズ(ないし西武グループ)経営陣が15億円では思案のしどころだと捉えているのならば、基本的には主観的な無形固定資産価値はそれを超えるものであるはずです(この手の価値は自ら資産計上できないので、あくまでこうした行動から推察するしか手がないのです)。自らの評価以上の価格が提示されたのであれば、その価格で売却した方が得なのは言うまでもありません。

#交渉上値段のつりあげを図るということは一般論としては考えられますが、ポスティングのシステム(受諾するかどうかだけの選択権があり、受諾しなければ(今回は)取引不成立)に照らせば、本件についてはそうした要素は考える必要はないでしょう。

にもかかわらず応じかねるとすれば、主観的な評価価値がそれを上回るからで、例えば20億円相当と考えているにもかかわらず、15億円なら買おうというオファーが来ても、普通ならば応じないでしょう。そんな値段で売るぐらいなら、所属させたまま資産として自ら活用し、20億円分の価値を徐々に実現化していけばいいからです。

ん? それならば断ればいいだけの話で、何を迷うというのでしょう。考えられる理由としては、次のようなものがあるでしょう。

お金が必要な場合の換金効果
資産計上も不可能な無形固定資産では、担保提供してお金を借りるわけにもいきません。どうしてもある程度のまとまったお金が必要な場合、手っ取り早い現金化手段として目減りを承知で売却、という選択は合理的です(20億円の資産価値が10年間・割引率3%のキャッシュフローの現在価値だとすれば、毎年2億3,000万円強に相当ということなので、10億円以上当座のお金は増えます)。
売却しない場合の毀損効果
これまでMLB行きを容認する姿勢でいながら、対価が安いからやっぱりダメ、とするのでは、かえって球団のイメージを悪化させてしまいます(昨年は球団側の事情で松坂選手に我慢してもらったわけですから)。所属させることによって生じるはずのキャッシュフローが、所属させ続けることで減ってしまい例えば現在価値が15億円を下回るようになるなら、15億円で売却する方が合理的ということになります。

さて、ライオンズの場合はいずれ(あるいは双方)なのでしょうか・・・。

本日のツッコミ(全13件) [ツッコミを入れる]
カリー (2006-11-11 17:54)

巡回して頂いているのに半年も更新が無くてすいません(;´Д`)

>はてなダイアリー不人気
この話題は追っていないので既出だったり的外れだと恥ずかしいのですが、率直な感想を書きますと、「ブログ」として認知されていない、という要因があるのかな、と。

総務省の資料によりますと、ブログの登録者数は、17年9月の473万人から18年3月の868万人へと、凄い勢いで増えています(業者の数が違うので単純比較は出来ませんが)。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051019_2.html
http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060413_2.html
「世の人がすなるブログといふものを、ここもしてみむとてするなり」という話だろう、という予測ができます。
そして、ネットに精通していないユーザーがブログサービスを選ぶ際、サービスを比較して選ぶことはあまり多くないでしょう(比較してもわからないことのほうが多いでしょうから)。
この点で、知名度が非常に強大な効果を持つのは、「楽天」「ライブドア」「ヤフー」がTOP3であることからも分かります。
そしてもう一つ重要なのが「検索」ではないか、という話です。
長々と書いてしまいましたが、要は、「ブログ」で検索しても、楽天”ブログ”やFC2”ブログ”は出てくるのに、はてな”ダイアリー”は出てこない、と(はてなキーワードの「ブログとは」が先に出てきます。また本論とは関係ありませんが、ググった場合は一番目がFC2だったりしますので、これが利用者率第4位に貢献しているという分析も可能かもしれません)。
ネットに精通していない人にとっては知名度が高いとは言えず、さらに検索しても出てこないのであれば、ブログを作成する際の選択肢にすら入れないわけです。

結果、ライトユーザーの参入が他社に比べ少なく、ネット玄人たちの巣窟と化し、それが更に、(bewaadさんが引用なさった分析にあるように)敬遠される要因となっているのかなあ、と。

一読しただけの感想なので突っ込みはお手柔らかに(と逃げを打っておきますw)。

koge (2006-11-11 18:25)

NIFTYにそういう人が多いのは、パソ通時代からのヘビーユーザーが多いからでしょうね。個人的には、NIFTYは研究者(大学教員・院生)、はてなは技術者(プログラマーとか)のイメージがあります。
むしろ逆にライトユーザーにとっての敷居が低いと、NIFTYのフォーラム末期のような大混乱になってしまうかもしれないので、それよりは自分たちだけの濃い世界に安住しているほうがマシなのかも。ネットに「知識・論理力格差社会」が生まれようとも。

アングラ (2006-11-11 18:50)

松坂選手は来年も故障せず普通に活躍すればシーズン終了後にフリーエージェントになります。今回の入札額を不満として断れば、来年に1銭も入らない形での移籍を容認するしかありません。西武ライオンズの主観的無形資産価値が20億円だとしても、1年後にはそれがゼロになることはほぼ確定している訳ですから、球団側の合理的選択としては応札額が幾らであれそれを飲むしかないでしょう。代理人の暗躍云々もその文脈で理解できる話でしょうね。

BUNTEN (2006-11-11 22:29)

Yahoo!ブログなぁ…。

ヘタレ日記シリーズはホームページビルダーで下書きしてからアップロードというか書き込むようにしているので、通常のHTMLが書けないあそこの方式は使えないんだけどなぁ。こーゆーポイントは全くの素人さんにはわからんだろうなぁ。

それにしても、私のメイン日記がはてなとココログ。なんかしらんがイタタタタ…。orz

梶ピエール (2006-11-12 01:08)

>なんかしらんがイタタタタ…。orz
そっくりそのまま私自身の感想とさせていただきますw

bewaad (2006-11-12 07:38)

>カリーさん
ご無沙汰です。巡回といってもRSSリーダ任せ、気長に待つことのコストはほぼゼロですので(笑)、書きたくなったらまた書いていただければと思います。

ダイアリーという名称の影響、言われてみればそのとおりかと存じます。はてなダイアリーにしても、その元となったtDiary(当サイトで使っているものです)にしても、もともとはweb日記用だったものが、後からのblogの興隆でtrackback等の機能を追加したものだ、というような経緯もあってのことでしょうけれど、ユーザ数増加を目指すなら名称変更も効果があるかもしれません(コアなユーザには評判悪いかもしれませんが(笑))。

fc2については、エントリで上げたtockriさんもnight_in_tunisiaさんも、実はお二方ともexciteからの移転なのですが、javascriptその他の自由度の高さから選ばれたとのことで、その辺りを求めるユーザに強いんだろうなぁ、と思っています。

bewaad (2006-11-12 07:46)

>kogeさん
個人的な印象としては、niftyはともかく、はてなは画像(写真)についての仕様の影響が大きいのではないか、と思います。私なんぞはナローバンド時代以来の偏見で、画像データで無駄に帯域を食いつぶすんじゃねぇ! とか今でもついつい思ってしまいますし(笑)、写メールが登場したときも、余計なことをするなJ-phoneとか思った口ですが、その後の写メールの普及その他からすれば、明らかに私の方がはぐれ者のようですから。

bewaad (2006-11-12 07:49)

>アングラさん
確かに1年で消滅する価値だ、ということを考えれば、応札額がいくらであっても受け入れるインセンティヴは強いでしょうね。国内球団なら補償選手等を求めることもできますが、その可能性はゼロでしょうし。

bewaad (2006-11-12 07:51)

>BUNTENさん、梶ピエールさん
niftyは6位ですからいいじゃないですか(笑)。

まあこだわりどころは人それぞれということで、もし私がどこかのblogサービスに移転するなら、URIに年月日情報が入らないところはいやだな(したがって大手どころは軒並み外れたり)、なんていうポイントもありますし。

実際には、tDiaryのWiki記法にずいぶん慣れてしまったので、となるとはてなダイアリーなんでしょうけれど。

宮嶋陽人 (2006-11-14 01:17)

11/8付けの日刊ゲンダイに、オリックス球団の井箟代表へのインタビューが載っているのですが、アメリカ人の感覚からすると、選手に金を払うなら格別、ポスティングシステムでなぜ球団に金を払わねばならないのかが理解できないのだそうです。
そういうもんなのかなと思うのですが、確かに球団への支払いの原因となっている、球団が選手に対して持つ「保有権」というのは分かりにくいといえば確かにそうですね。1年契約が終了して任意引退選手になった、あるいは一見フリーエージェントになったように見えたも、そうじゃないのですから。
これは単にプロ野球機構の定める規則に従い、私人間契約として発生している性質と理解すべきなのでしょうか。

サッカーの移籍金ビジネスはこれに比べると随分分かり易い。あれは単なる複数年契約の破棄に伴う違約賠償金の名前が変化しただけですからね。これならアメリカ人もすぐに理解できるのでしょうけれど。

bewaad (2006-11-14 05:21)

>宮嶋陽人さん
アメリカ人に理解できないというのは、ちょっと疑問です。トレードの際になぜ交換要員を出さなければならないか、あれは球団同士の取引であるからこそでしょう(金銭トレードの場合、より明らかですよね)。

宮嶋陽人 (2006-11-14 13:31)

>bewaadさま
イチローのポスティングの時に、単に交渉権を得るためだけに14億払うとは、とマリナーズが叩かれたとのことです。
ポスティング制度前で言えば、長谷川が金銭トレードという形式を取ったのですが、この時の額が契約金と譲渡金込みで200万ドル。当時のオリックス球団も入札額は3億から5億と踏んでいたとのことで、理解できないと言うのは相場観の問題とも思えるのですが、どうも制度そのものに対する疑問という理解が正しいように思われます。

想像するに、金銭トレードであればかかる高額な取引は行われない慣習がある、人的トレードに比べて金銭トレードはリスクがより大きい或いは計算が難しい、入札というシステムが不必要に落札額を大きくする、といった要素があるのではないかと。
ある球団がある選手との間に持っている優先的交渉権を有償で譲渡する際に、競争入札という方式が相応しいのかどうか、そもそもそんな権利を創出してそれに金銭的価値を付すことが妥当かどうかについては一考の価値があるように思います。

bewaad (2006-11-15 05:38)

>宮嶋陽人さん
今回のレッドソックスも同じことを言われそうな雰囲気ですね。なんとなく、通奏低音としての高額報酬批判がMLB全体にあり、何らかの形で目立つと引っかかるということかな、という気がしてきました。

入札についての議論は、素人がうかつなことを言うとやけどする分野なので(笑)。

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bewaad institute@kasumigaseki(2006-11-11) こんなエントリを読んだので、自分でも巡回先をカウント*1 *2 *3してみた。 hatena ------------ fc2 -------- livedoor ------ cocolog ---- jugem --- goo -- blogger -- seesaa -- ti-da - rakup - 269g - asablo - drecom -


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