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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2006-11-30

[notice]コメントができなくなっておりご迷惑をおかけしております復旧しました(11/30追記)

tDiaryのバージョンアップ(2.0.3→2.1.4)準備の過程で、原因は不明ですが、コメントが不能となっております。ご迷惑をおかけしたいへん恐縮です。原因が判明次第、復旧したいと考えておりますが、しばし猶予をいただきたく存じます。

[politics][government][economy]ホスピタルよりホスピスを!‐夕張市の財政破綻をもたらした主因を題材に

岩田規久男「「小さな政府」を問いなおす」の書評において、webmasterは次のように書きました。

若干うがった見方ではありますが、ここで示されている著者の見解は、著者が批判する現行の地域格差是正策と、皮肉なことにある一点で共通しています。いわく、地方でも頑張ればなんとかなる、と。ただ頑張らせ方が、一方は創意工夫で何とかなるというもので、もう一方がゲタをはかせれば何とかなるというものだ、という違いにすぎません。しかしながら、多くの市町村は、いずれであっても何ともならないのではないか、とwebmasterは思います。

(略)

webmasterは、地方自治制度の改革においていわゆる西尾私案を支持するのですが、それはこの問題にはじめて真正面から取り組んだものだと考えるからです。国に頼るなとか、自主独立の精神とか、そういった奇麗事ではなく、いわゆる限界自治体のターミナルケアが、今後の地方制度における最大の問題となっていくことでしょう。それこそ、人口が50万人もいればなんとかなるのですから、極端に言えばそうしたところは放っておいてもよく、そうでないところをどうするかについてこそ、工夫が必要なはずだからです。

「岩田規久男『「小さな政府」を問いなおす』」(10/11付)

なんでこのような話を再び持ち出したかといえば、ぬれ煎餅で路線保守・修繕・維持費を捻出しようとしている銚子電鉄に関して、次のようなエントリを見かけたからです。

いい話だよね、うん。ワシはこんな話でいい気分になれるお前らがうらやましいよ。嫌味無しに。

だがこの手の話はそんなに簡単じゃあないんだ。せんべいで電車は走らないんだよ。

(略)

あのな、日本全国にどんだけこんな鉄道やバスがあると思ってんの? それを「煎餅買ってやるから頑張って!」だ? 寝言言ってんじゃないよ。署名が銚子市の人口を上回ったって、そりゃダメだろうが。乗りもしないやつから煎餅買ってもらって、この場はなんとか乗り切ったとしても、そこに住んでる銚子の奴らが何とかしないことには、問題の解決にはならない。先送りしてるだけじゃないか。

ひょっとすると5億数千万円の設備投資して延命させ、将来への負担を作るよりも、会社を解散して退職金に回したほうが社員や銚子市民にとっては幸福かもしれない。それこそぬれ煎餅屋に商売替えすればいい。でもこんな署名や金が集まっちゃったら、やめるにやめられなくなるだろうが。ちったー考えて物言えよ、この偽善者どもが。

「ぬれ煎餅でいい気分になってるお前ら、高千穂鉄道のことも知ってください。」(@TERRAZINE11/26付)

必死に頑張っている銚子電鉄職員の姿が多くの人の共感を誘ったのでしょうけれども、上記引用で略した高千穂鉄道だってきっと頑張っていたことでしょう。でも、世の中頑張ったってどうにもならないことがあるわけで、それは銚子鉄道にしても同じことです。TERRAZIさんがおっしゃるように、ひょっとしたらあのとき事業をたたんでいたほうがよかった、という結果に終わる可能性も多分にあるのは否定できません。

仮にそのような結果に終わったとしても、こと当事者で話が完結するならオウンリスクで仕方がないことでしょう。しかしながら、「頑張れば何とかなる」という命題は、対偶をとれば「何とかならないのは頑張っていないからだ」ということで、当然ながらこれらは真偽を同じくし、前者を真と考える人であれば、後者もまた真であると考えるはずです。こうした考えが多数派であるとすれば、次のような見解は数多く見られることにも納得がいきます。

「夕張で子どもを育てていけるのか」。住民説明会で小学生2人の子を持つ男性が、後藤健二市長に不安を訴えた。20年後、借金を完済できたとしても、街はどうなっているだろうか。長期にわたって住民に大きな負担を強いる結果を招いた放漫経営のツケは、あまりにも大きい。

読売「スキャナー/夕張 苦難の道/再建20年計画/市民税最高 サービス最低/高齢化率40% 人口減拍車」

ここでは、放漫経営(さらには、そのような市長や市議会議員を選んできた夕張市民の無責任さ)というものが財政再建団体という結果から遡及して当然のこととされてはいないでしょうか? 実際に資料に当たってみると、必ずしもそうとばかりは言い切れない状況が浮かんできます。

北海道による「夕張市の財政運営に関する調査 (中間報告)」には、夕張市の受け取る交付税交付金はピーク時(平成3(1991)年度)の69.9億円から平成16(2004)年度の32.7億円にかけて半分以下に削減(▲37.2億円)されていたことが記されています。税収の落ち込みはピーク時(昭和59(1984)年度)から平成16年度にかけて▲11.9億円(21.6億円→9.7億円)ですから、時期のズレを脇において収入減はこの両者のみとすれば、実に3/4は交付税交付金の影響ということになります。

単に額として大きいということだけではありません。その減少のスピードも、極めて速いものでした。交付税の減額は平成十三年度から十五年度の三ヶ年で十八億円を超える激減ということで、13年間で▲37.2億円の減額のうち、平成13(2001)〜15(2003)年度のわずか3年間に約半分(平成16年度の▲3.2億円を含めると、4年間で6割近く)が集中していたことがわかります(この間夕張市がサボっていたかというとそうでもなく、平成十三年に「行財政正常化対策」を策定し、(略)平成十四年度以降本年度まで含めると十四億円を超える経費削減を生み出したゆうばり市議会だより第47号とのことです)。

その後も交付税交付金の減少は、程度は緩やかになりながらも継続し、最終的には平成十三年から十七年までの地方交付税が約二十四億円が削減され、平成18年度当初予算においても交付税を前年度比一億五千三百万円(三・四%)の減と見込ゆうばり市議会だよりNo.52まれる事態となりました。単純に重ね合わせていけば、平成18年度予算では28億円程度にまで落ち込んでいるという計算になります。

この急激な交付税交付金減少の時期と、先の中間報告の公表されている決算資料を基に、歳出のうちの貸付金の推移をみると、急速に増え始めたのは平成14年度前後となっている(webmaster注:貸付金は、夕張市の決算粉飾に用いられた手法です)という記述を重ね合わせると、今の事態の直接の引き金になったのは交付税交付金の減少である、という推測が思い浮かぶのも自然なことでしょう。言い換えれば、交付税交付金の減少により、それまでは並みの財政悪化団体だった夕張市は、全国でも最悪の財政状況に陥った、と。

もちろん、交付税交付金は人口減少に伴って落ち込んだりもするわけで、すべてが外部要因であるわけではありません。税の落ち込みだってあるでしょう。第三セクターの中には赤字事業があったのも事実です。夕張市の財政運営に何ら問題がないはずもなく、もっとうまくやっていれば、それなりに状況は改善していたことでしょう。しかし、平成13年以降の5年間で約25億円も収入を失い、しかもあらかじめそう知らされていたわけでもない中では、所詮は焼け石に水だったのではないでしょうか。

以前電話回線収容コストを題材に考察したように、効率化を図ったところでいかんともしがたいコスト構造もあるでしょうし。

交付税交付金が減少していなかった世界を考えるのに、格好の材料があります。

歳入増のため、市民税を全国最高水準とするなど9項目にわたって市民負担を求め、年1億7100万円の増収を見込んだ。歳出削減効果と合わせると、返済期間20年の1年間あたりの返済額(18億円)を捻出できる計算だ。

歳出削減のため、職員数を人口、産業構造などが類似している市町村の最小規模にするほか、給与を一般職で3割、特別職で6割カットして全国最低水準にする。42歳モデルの年収は470万円程度で、現行の4割減。市の投資的事業は原則廃止し、年17億2000万円の削減効果を見込む。

読売「スキャナー/夕張 苦難の道/再建20年計画/市民税最高 サービス最低/高齢化率40% 人口減拍車」

交付税交付金が平成13年の水準のままであったならば、つまり今よりも年25億円多く受け取ることができるならば、これらの歳入増・歳出減なくしても財政再建は可能だ、ということになります。横ばいは余りに非現実的であるとしても、平成3〜12年度での平均削減ペース年1.8億円がその後も続いていた場合であっても、今より16億円多く受け取ることができるわけですから、財政再建ははるかに容易であったといえます。

こうした事実を踏まえれば、地方公共団体にも破綻処理スキームが必要だといったり菅総務相は28日の閣議後会見で「住民に冷たいという批判もあるが、例えば市の職員数は人口規模に比べて極めて多かった」と指摘、あらゆる面で全国最低水準まで切り詰めを求める考えを改めて強調した(読売「スキャナー/夕張 苦難の道/再建20年計画/市民税最高 サービス最低/高齢化率40% 人口減拍車」)という総務省の態度は、自らの為したことに頬かむりをして全ての責任を夕張市に押し付けているようにしか見えません。

傾向として交付税交付金を今まで以上に削るとしても、将来の見通しをきちんと示して対応に必要な猶予期間を与えるべきで、厳しい措置を迫るのはそれにもかかわらず何もできなかった場合に限られるべきでしょう。だいたい、一時借入金を用いた粉飾は見抜けなかったとしても、5年で25億円を削減すすればどのようなことになるか、ちょっと考えてみればわかるはずです。

#総務省としては、経済財政諮問会議なり財務省なりのせいだと言いたいでしょうけれど。

加えて今後は、交付税交付金の算定式を変更し、人口・面積比例によりシフトしていく方針が示されています。それが意味するのは、夕張市のように急激な交付税交付金の減少が今後とも続出するということに他なりません。それに対する処方箋として政府やメディアが示すのが「頑張れば何とかなる」というのでは、あまりに無責任ではないでしょうか。

さらなる地方分権というお題目と、分権したからには自己責任だとして破綻処理制度が待つ世界において、頑張っても何ともならない地域の住民を待つ運命は、全国で最高の負担と最低の行政サービス、そして「あいつらは頑張らなかったからああなったんだ」という侮蔑の中で生きていく暮らしということになります。そのような境遇にどんどん国民を追い込んでいくことが、果たしてあるべき政策といえるのでしょうか?

蛇足ながら、webmasterは交付税交付金をばら撒いて全部の地方公共団体を救え、などと申し上げているわけではありません。何度か書いたことではありますし、冒頭の引用の繰り返しみたいなものではありますが、

  • きちんとしたプロセスを経てナショナルミニマムを確定させ、
  • そのために必要なコストは地方交付税等で基本的にきちんと手当てすることとした上で、
  • それでもなおナショナルミニマムを提供できないような地方公共団体については、自治権を制約した上で国や都道府県が直接ナショナルミニマムを提供するようにする、

という形にすべきだと考えています。「頑張れば何とかなる」論者は、基本的に構造改革路線を支持した上で、高度経済成長・バブルの幻想から目覚めよと説くことが多いわけですが、成長幻想に浸っているのは果たしてどちらなのでしょうか? どんな地方公共団体だって、創意工夫次第ではやっていけるのだという立場こそ、形を変えた高度経済成長・バブルの幻想でしょう。いくら創意工夫をしたところで衰退が避けられない地域だってあるのだ、という現実を直視すべきです。

現実を直視すれば、答えはおのずと明らかでしょう‐必要なのは、ホスピタル(再生を目指す破綻処理制度)ではなく、ホスピス(解体を前提に住民のQOLを確保する制度)なのです。

[economy][media]金利計算ができないマスメディアたち

#これまでの関連エントリについては、グレーゾーン金利撤廃(出資法上限金利引下げ)問題indexをご覧ください。

上のエントリの読売の記事で、文脈とはまったく無関係に気になる点があります。若干範囲を変えて、改めて引用してみます。

人口1万3000人の夕張市。返済額の約360億円は、一般、観光事業など4会計分と第3セクターにかかわる市の損失補償などの総額。(略)

歳入増のため、市民税を全国最高水準とするなど9項目にわたって市民負担を求め、年1億7100万円の増収を見込んだ。歳出削減効果と合わせると、返済期間20年の1年間あたりの返済額(18億円)を捻出できる計算だ。

読売「スキャナー/夕張 苦難の道/再建20年計画/市民税最高 サービス最低/高齢化率40% 人口減拍車」(webmaster注:強調はwebmasterによります)

360億円=18億円×20年、という計算なのでしょうけれど、現時点での累積損失額なのですから、これはあくまで元本部分であるはずです。20年かけて返済していくなら、当然ながらその間の利息もまた要返済額に含まれ、総返済額は360億円にとどまるはずもありません。

#ちなみに、利率を3%と仮定すれば、元利均等で計算すれば総返済額484億円(年24億円)、元本均等で計算すれば総返済額463億円(年平均23億円)となります。2%ならそれぞれ440億円(年22億円)、428億円(年平均21億円)です。

こんな計算もできないのにグレーゾーン金利問題を扱っていたのかと落胆を感じる一方で、記者が失業でもして消費者金融に頼るようになったら多重債務まっしぐらだろうなぁと考えると笑いが込み上げてもきます。返済できるかどうかを検討するに当たり、元本分だけで要返済額を見込むようでは、資金繰りに行き詰って当然でしょう。そんなの読売だけじゃないかって? 「夕張 360億 20年 18億」でぐぐれば、どこもかしこもそんなのばっかりです。あっ、そうか、わけがわからないから必要以上におどろおどろしいものと思ってしまうのでしょう(笑)。

夕張市が間違えていて、そのように説明してしまったとおりに書いた(としても、きちんと検証ぐらいしろよとは思いますが)という可能性はあるのでしょうか? webmasterは、次から夕張市は正しく利払い込みで計算していると判断します。

  • 歳入増・歳出減を足し合わせた財政改善効果は年18.9億円で、18億円を上回っている。
  • 「夕張市財政再建の基本的枠組み案について」(夕張市作成)においては、講じる施策の中に観光施設の売却が含まれており、その分だけ総返済額は圧縮されるはず。

[economy]井堀先生に脊髄反射してみる。

──税収が予想以上に増えています。

「税収が増えているときこそ歳出を絞り、公債発行額を大きく減額すべきだ。5〜10年の期間で考えると税収が増え続けるとは限らない。名目成長率が5%以下だと、自然増収だけで財政を再建するのは難しい。自然増収を歳出に回すのではなく、景気が悪いときに備えて(財源の)余力を残すことが重要だ」

日経「財政 識者に聞く(下)/東大教授 井堀利宏氏/課税の公平性確保せよ」

5%超の名目成長を達成すればいいじゃないですか!

本日のツッコミ(全25件) [ツッコミを入れる]
BUNTEN (2006-11-30 08:07)

>「頑張れば何とかなる」という命題は、対偶をとれば「何とかならないのは頑張っていないからだ」ということ

転落状況に対する励ましとして"頑張(ってい)れば何とかなるよ"という言葉をいただくことのある私ですが、書き込みとは裏腹の鬱体質のせいか、即座に対偶に思い至ってますますorzとなることが多いです。

で、そーゆー私を見て励ました側は"何だこいつ"と見放すとゆー。orz^2

ふま (2006-11-30 11:13)

>即座に対偶に思い至ってますますorzとなる
あっ、それ私と同じw

とおりすがり (2006-11-30 12:06)

夕張の財政悪化を交付税で関連するのは、興味深いです。

夕張市の国政調査人口は
H2  20,969
H7  17,116
H12 14,791人
H13年度の交付税計算から、H7からH12への落ちこみは反映します。単純には、基準財政需要額が15%減少するはずです(同様に、H8には、H7と比べ15%減る。H8からH12まではほぼ据え置き。H16の基準財政需要額は42億円ですから、逆算すると人口減による交付税は、毎年、数億から10億円程度ありそうです)。ただ、交付税は、簡単にいうと基準財政需要額ー税収で計算しますから、税収が減ると、減った分は交付税は増えるはずです。
あと、H13から、臨時財政対策債という交付税もどきの借金を認めるので交付税のかわりに借金してね、という制度もあります。これも、夕張クラスだと、今日までの累計で20億円くらいありそうです。

とおりすがり (2006-11-30 12:42)

連投スマソ
夕張市のH17国勢調査人口は、13002人で12%減少(全国ワースト1)。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/youkei/03.htm
H18年予算から反映されますから、これで、また5億円失う。orz。

cloudy (2006-11-30 16:09)

コメント欄のBefore...リンクをクリックしたら、ページの先頭に行ってしまいました。
原因は、最初のBUNTENさんのコメントのアンカータグが#c02となっていて、c01がどこにもないためでした。通常はc01で始まっているようですが。11-28の記事についたBaatarismさんのコメントはc01になっています。

一国民 (2006-11-30 22:23)

> きちんとしたプロセスを経てナショナルミニマムを確定させ
という最初のステップがいきなりハードル高すぎませんか。
都市部と地方を一緒くたにはできないでしょうし。とはいえスケールを小さくしたら意味ないですし。
結局、道州制にして、道州ミニマムにするくらいがちょうどいいのでしょうかね。

某県庁所在地住民 (2006-11-30 23:34)

「ホスピス」かぁ....まぁ「告知」をどうするのか、された側の心情とか複雑なモノはあるんですが、自由貿易の流れは止まらない&止めるべきでもない、ってのは個人的には納得してます。けど、なかなか難しい感じはしますなぁ。
但し、世界経済が順調に成長すれば食料価格も石油価格と同じ展開になる可能性は十分あると思いますんで、あんまり行政サイドが「決め打ち」して突っ走るのもヤヴァイ感じかなぁ?とも思ってます。基本的には最も予測が苦手な人種(失礼)だとも思ってますんで。
少子高齢化が具体的に問題になるのは(私も含む)現在の中年層が高齢者になる時の話だと思ってますんで、少なくとも現在の高齢者を無理矢理動かすような発想はやめてもらいたい、ってのはありますね。
それと都会人って「大都会とド田舎」しか無いよーなステレオタイプの方が結構多くて、右も左もわからずいきなりわざわざ「ド田舎」に憧れてw移住したりする方もいらっしゃるのは見てて複雑な心境。
まぁ人口の集積を促すにしても、時間的に1〜2時間以内&費用的に数千円以内ぐらいの場所で、なおかつ言葉が通じて文化的に近い環境の方がやっぱり抵抗は少ないと思うんですがねぇ....
ま、そこそこの地方都市でもっと若者の雇用が増えないかなぁ....残りたい若者の方が圧倒的に多いのは県内と県外の求人倍率を比べりゃ一目瞭然なのです。

koge (2006-12-01 02:01)

「ホスピス」かぁ…。
しかし、以前もここで議論したように、自治体(人の住むところ)としては「撤退」できても、都市の安全のためにも「国土保全」からは撤退できないんですけどね。もっとも、北海道ならカナダなり北欧なりからより効率的な国土保全のやり方を(あればですが)学んでくればいいんですが、高知とか紀伊半島とかの豪雨災害や台風は先進国では南日本だけといっても過言でもないですからねぇ…。その上地震もあるか…。

まあ確かに、人口1万5千切っててかつ周辺自治体とも隔絶している夕張じゃあ「限界自治体」なんでしょうが、しかし欧州だと人口10万人台でも少なくとも日本の同規模のところよりは相当にぎわっている地方都市も多いとかいう話もよく聞くんですが…。やっぱり災害の少ない欧米とのコストの差で、集積しなけりゃ対等にやってけないんでしょうか?

ところで、そろそろこういう「大都市と地方」に関する話を[local]とかのカテゴリでまとめてほしい気がします。

bewaad (2006-12-01 06:36)

>BUNTENさん
そういうことを言う人間は、まったくの善意からだったりするのがたちが悪いですよね。

bewaad (2006-12-01 06:36)

>ふまさん
元の命題が偽だから対偶も偽だ、ということでいかがでしょう。

bewaad (2006-12-01 06:37)

>とおりすがりさん
人口が10年間で▲30%、15年間で▲38%ですか・・・高齢化が進んでいるでしょうから、労働力人口でみればもっと悲惨なことになっているんでしょうねぇ。といいますか、新型交付税化で交付税交付金はもっと減らされるでしょうし、人口減少に歯止めはかからないでしょうし、20年間の再建計画のフィージビリティはいかほどなのか大変気になります。20年後には人口は1万人を割り、65歳以上人口比率は50%を超えているんでしょうねぇ・・・。

bewaad (2006-12-01 06:43)

>cloudyさん
ごめんなさい、私にもよくわからないです。思い当たるのは、trackbackをツッコミ機能の拡張として実装した仕様の関係で、最初にtrackbackを受け付けるとそうなるのかな、という気はするのですが(管理画面をみての素人考えです・・・)。

bewaad (2006-12-01 06:44)

>一国民さん
道州制にしたところでその中にも都市部と地方は存在するわけで、道州でできるなら全国でもできるのでは、という気はします。議論をしてみたらまとまらなかった、という可能性もありますが、やってみる価値はあるのではないかと。

本音では地方六団体構成員のほとんどはこちらに乗ってくると思うのですが、総務省が東京都に気を遣い過g(ry

bewaad (2006-12-01 06:45)

>某県庁所在地住民さん
もちろん私もホスピスが不要であればそれに越したことはないと思うのですが、人口・面積割の新交付税の導入や、将来あり得るさらなる税源移譲を考えれば、夕張市のような事例がどんどん出てくる可能性は決して低くはないと思うのです。その際、手術=再生目指して行政サービスを切り詰め住民負担を増やすことが、本当にそこの住民のためなのかな、というのが発想の基本にあります。代替案としては、道州制導入が実現するのであれば、道州ごとに独自通貨発行権を与えて、それぞれが真の意味で独立のマクロ経済政策を発動できるようにするというのはあるのですが、多分実現しないでしょうし。

bewaad (2006-12-01 06:51)

>kogeさん
もちろん国が地方公共団体の分野に出張る場合には、レインジャーのような形で国土保全を図っていくことが必要だと思います。もっとも問題になり得るのは、廃棄物の不法投棄だと個人的には思っているのですが。

日本の事情としては、災害もそうですが、労働コストではないでしょうか。

特殊法人 (2006-12-01 09:58)

反論を承知で経済学的に考えられるナイーブな処方箋を書くと、それは首長の給料を上げることではないでしょうか。優秀な人材が集まるインセンティブを高め、困難な公約を実現できなければ即クビ(不信任)にするというのが経済学者の発想かと。潰れそうな組織に「頑張れ」と言っても無駄なので、高い報酬でカルロスゴーンを呼んで来いということです。

某県庁所在地住民 (2006-12-01 12:30)

>特殊法人さん
カルロスゴーンって短期的フローを追求しすぎた人物、と評価してます。日産に再び危機が訪れる可能性は極めて高いでしょう。
ましてや、自治体の経営に過激なコストカッターを入れるのは大問題でしょう。
中長期的に費用対効果を高めることと、無知蒙昧なダイエット路線は断じて違う、と考えます。「首長の能力」って簡単には決められない、単に給料を上げれば有能な人物が来るってのはやっぱりナイーブ過ぎますね。

koge (2006-12-01 13:01)

>bewaadさん
そんなに日本の労働コストって高いんでしょうか?そりゃ中国や南米・東欧よりははるかに高いですが、少なくとも西欧先進国に比べれば(今のように非正規雇用を急増させなくても)コストパフォーマンスで遜色ないと思うんですが。フランスみたいに毎年毎年ストやってる国もありますし。結局移民の差ってことでしょうか?

>特殊法人さん
「カルロスゴーン」(同業種ということで「小林一三」のほうがいいかも)をもってしても、大半の「銚子電鉄」は救えないだろうというのがここで書かれているbewaadさんの考えではないでしょうか。もちろん1割でも救えるなら成功という考えもあるでしょうが、それよりは残りの9割が大日本帝国みたいな「ジリ貧を避けてドカ貧」にならないためのセーフティーネットに力を注いだほうがいいというのがbewaadさんのいう「ホスピス」論だと理解しています。

bewaad (2006-12-02 16:16)

>特殊法人さん
今は首長に立候補する人間が必ずいる、という前提で物事が進んでいますが、そのうち貧乏くじだから誰も引き受け手がいない、ということにもなってしまうのかな、というように思っています。その際にはおっしゃるように給料を上げるぐらいしか手がないわけですが、得てしてそういうところは財政も悪化していてそのような余裕もなく、ということになってしまうのでしょう。

bewaad (2006-12-02 16:21)

>某県庁所在地住民さん
でも、給料が低い方がいい人材が集まる、っていうこともないですよね(笑)。給料が高いからといって人材の質が必ず高まるというわけではないにせよ、確率としてはいい人材が集まりやすくはなるのでしょう。

ちなみにカルロス・ゴーン(その他の「リストラ」で名を馳せた経営者)の成功の秘訣は、初年度に逆粉飾といえるほど過剰に引き当てたことにあると見ています。だいたいそのような経営者が迎えられる企業は、それ以前に粉飾めいたことをやっていて、「膿を出す」という名目でかなりいかがわしい引き当てを行っても、公認会計士もノーとはいえず認められてしまいがちです。

過剰に引き当てて赤字幅を大きくしているのですから、
(1)翌年度は経常収支が普通であっても「V字回復」になることに加え、
(2)引当金の取崩し益がしばらくの間は継続的に発生し、それが収益改善の上げ底になる、
という二重の効果が大きいのだろうなぁ、と。

bewaad (2006-12-02 16:27)

>kogeさん
特殊法人さん宛については、補足ありがとうございました。

で、私宛の部分ですが、あれだけNAIRUが高い=労働力の活用において相当の非効率性がある西欧諸国とコストで差がないとは、それだけ単価が高いということだと認識しています。

あと、人口が同規模の地方都市の各国比較という面では、前回は書き忘れましたが、それだけ日本の方が移動コスト等において効率的であるということだと思います。だからこそ集積が進んでしまうわけで。

某県庁所在地住民 (2006-12-02 22:48)

>でも、給料が低い方がいい人材が集まる、っていうこともないですよね(笑)。

ハハハ。まぁ私の言い方にバイアスがかかってたのか、マスターの受け方にバイアスがかかってたのかは第三者の判断に委ねたいと思いますが、それほど見解は違わないと思ってます。

少なくとも、日本で高い地位にある方々の報酬が高すぎるとは少しも思っておりません。国際的には比較的低い報酬で労働量は絶望的に多いと思ってます。(まぁ一部例外はあるにせよw)
んで、あーゆー書き方になっちゃったのはアメリカのCEOのことが念頭にあったもんですから。やっぱり連中はあまりにもやり過ぎでしょう。少なくともこの件をレッセフェールに任せればあーゆー展開になるのは目に見えてるし、カルロス・ゴーンの名前が出てきちゃったから余計言い方が厳しくなったようにも思います。

それと政府部門の人間は「平等」を担保するために一定程度「自由」を犠牲にすることはやむを得ない存在、と考えています。そして一定の「自由」を犠牲にする代償として一定の「レント」を享受することを許容される存在、とも考えています。やっぱりこの部門での人員配置をマーケットメカニズムに委ねよ、との見解には賛成できません。(待遇向上に反対するつもりももちろんありません、為念)間違ってますでしょうか?

bewaad (2006-12-03 18:41)

>某県庁所在地住民さん
おそらくは念頭にあるイメージは大差ないのだろう、と私も思います。でもやっぱり付け加えるとすれば、いくら賃金水準の決め方を非市場原理的にしたとしても、その水準はやっぱり市場での調整を受けざるを得ないんだろうな、ということです。相対的に高ければ質は上がるでしょうし、逆もまたしかり、ということで。

宮嶋陽人 (2007-01-09 18:09)

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070109i206.htm

案の定というかたちで来たニュースですが。
しかし、外資がどういう気持ちでこういうブランド名をつけたのか、ちょっと気になるところなのです。

bewaad (2007-01-10 03:36)

>宮嶋陽人さん
大手でもこれでは、中小は言うもさらなりという状況なんでしょうねぇ。

ちなみに某ブランド名ですが、それがRichardの愛称でもあることを知らない一方、そういう方面には好奇心旺盛だった下半身主導時代(笑)、とあるところでRichardさんに対して皆がそう呼びまくっていたのを聞きつつ、このおっさんはそんなにそっちがすごいのか、とひとりでドギマギしていたことを思い出しました(笑)。

本日のTrackBacks(全2件) [TrackBack URL: http://bewaad.sakura.ne.jp/tb.rb/20061130]

ちょ、ちょっと与党の人とやり取りがあったあとで、コメント不能状態に落ち入ったからって、心配したりしてないんだからねっ。 上司に怒られたりブログやめろなんて言われてないかなんて思い煩ったりしてないんだから。 わ、私はもともと官僚なんて http://d.hatena.ne.jp/k

11月21日の記事の続きでござんす。自己満足でありんす。 ■ 続報(1) 11/22 午前中 ■ 公式ブログができたYO! なんか、1台点検に出せることになったらしい。イエア! しかし、まだ2台分、お金が足りないらしい。ノゥ!! ・ 公式サイトにアクセス集....


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