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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2006-12-20

[politics]教員に「左翼」が多い原因についての4つの仮説

旧日本軍の戦争犯罪に関心をもってエントリ書いたりあちこちでコメントしたりしていると、「左傾教師が自虐史観を植えつけてきた」とか「言論界はサヨクだらけ」といったはなしをしょっちゅう聞かされるわけだけれども、(略)まあ全体として教員(小学校〜大学まで)の政治意識を日本人全体のそれと比較すれば、左派的というかリベラル寄りの傾向があるというのは嘘ではなかろう、とは思う。文部省(文部科学省)の「努力」を無視して「左傾教師が好き勝手をやってきた」と主張するのがおかしい、というだけで。

しかし教師の採用権限は小・中・高校なら教育委員会、国公立大学なら教授会、私立の学校なら理事会が握っているわけで、教授会はともかくそれ以外が「サヨクのスクツ」であるなどとは考えがたく、そうすると、「なんで教員には左派的ないしリベラル寄りの傾向があるのか?」が当然問題になる。イデオロギー的傾向性と能力のあいだに相関関係がないと仮定すれば、答えは職業選択における傾向性とイデオロギー的傾向性とのあいだに相関関係があるからだ、というものになろう。

別のいい方をすると、「教師はサヨクばっかりだと文句を言うなら‐そしてそういう文句はもう随分長いこと言われているわけだが‐なぜ右派・保守派は教員になろうとしないの?」ということ。本当に教員の政治的傾向が左派寄りなのだとすれば、それは右派寄りの人間が教職を忌避してきた結果だと考えてよいはずである。先日、当ブログで話題になった「教師はオイシイ職業か?」という問題に関して私が否定的な見解をもっているのも、一つにはそのためである(右寄りの人間には教職がちっともおいしい職業に思えないからこそ忌避してきたのではないか? ということ)。

「そもそも教師にサヨクは多かったのか? そしてもし多かったのだとすると…」(@Apes! Not Monkeys!12/19付)

仮説その1:学歴と左翼への親和性との相関関係

一般論として、高学歴であれば「左派的ないしリベラル寄りの傾向がある」といえるでしょう。今でこそ学士号は珍しい資格ではありませんが、原則大卒である必要がある教員は、時代を遡れば遡るほど、日本人全体よりも平均的に学歴が高く、その分だけそうした傾向が強かったと考えられます。

仮説その2:公務員としての職場環境

就職が決まったからといって髪を切り、彼女に「もう若くはないさ」と言い訳したくなければ、髪を切れなんてことを言われない職場を選ぶ必要があります(元ネタはバンバン「『いちご白書』をもう一度」です。為念)。公務員一般において、世間の見方どおり「お堅い」人も多いでしょうけれど、かといって髪を切らなければ左遷だ、なんてことはないのも事実です。

髪で就職先を選ぶことはないにせよ、例えば男性から見て配偶者の労働についてどう考えるか、といった点については大いに違いがあるといえましょう。かつて自らがいた学校の教員を思い出していただければおわかりのとおり、教員においては寿退社という慣行は民間に比べないといってよいため、結婚、さらには出産を経ても多くの女性が勤務を継続されていらっしゃいます。こうした環境は、女性の社会進出に対して好意的な男性にとっては相対的に心地よく、専業主婦であることを求める男性にとっては相対的に不快なものであることでしょう。

私学には直接妥当する話ではありませんが、公立においてこのようなことが一般的であれば、そちらに合わせるという動きも少なからずあったのではないでしょうか。

仮説その3:企業側の敬遠(あるいは敬遠されているとの観測)

東大法学部から司法試験を受験し弁護士へ、という流れの担い手には、民青で活動していたために一般企業への就職は無理だとあきらめて、という学生が少なからずいました(webmasterの学生時代の風潮においては)。大学紛争時代の著名人ほどに活動が活発であれば教員でも難しいのかもしれませんが(ゆえに予備校講師、という人々は結構いるわけです)、それほどでなければ、思想信条で差別してはいけないという建前が相対的に守られている公務員であれば、一般企業よりも採用されやすいといえるでしょう。

なお、本当に企業が採用の際にそこまで身辺調査をやるのか、webmasterは実態を知る立場にはないのですが、学生側がそうだと信じて最初からあきらめていれば、結果においては同じことになります。公務員の場合、警察や自衛隊を除けば、それほどのことはないはずです。

仮説その4:類は友を呼ぶ

採用に当たってのOB訪問などで、学生側は自らの嗜好に合う職場・合わない職場のいずれかを観察し、合わないと思えば敬遠する確率が高くなるでしょう。採用側も、意識して多様性を確保しようとしない限り、自らの嗜好に近い学生に対して高い評価を与えがちで、その結果採用される確率も高くなるでしょう。

こうした相互作用から、いったん何らかの傾向が確立された場合、それを強化する方向に採用活動が偏っていくと予想されます。

[government]夕張市再建計画に漂う暗雲

北海道夕張市が財政再建団体への以降を決めてから、20日で半年になる。360億円もの借金を20年間かけて返すという、自治体が経験したことのない厳しい再建の道のりを始めた北の街では、市民の間に生活への不安が広がり、人口の流出が始まっている。

10日。1人の住民が夕張市を離れた。市中心部でスナックを経営してきた山崎博司さん(58)。店を11月末で閉め、この日が引っ越しだった。

喫茶店を20年前に開き、生演奏で歌えるスナックに12年前に改装した。ところが、6月20日に市が再建団体入りを表明して以降、一晩に数人はあった客足がぱったりと途絶えてしまった。

「市職員だけでなく、市民の消費全体が冷え込んで、客がゼロの日が続く。良くなることはないっしょ。もう、この街では暮らしていかれないよ」

(略)

将来に見切りをつけて近隣の町に店を移した人、働く場を求めて札幌市などに出る人……。年の瀬を前に、夕張市からの転出が相次いでいる。10月と11月だけで152人。昨年同期の2.2倍の多さだ。だが、本当の人口流出はこれからだ。

朝日「いまがわかる あすをさぐる 列島2006/夕張 それから/暮らし覆う重圧 止まらぬ人の流出」

夕張市の人口は、9月末時点で13,079人でした。出生と死亡が釣り合っていて流出入しか変動要因がなく、かつ、10・11月に流入がなかったと仮定すれば、2ヶ月で1.2%の人口減少があったということになります。年率で言えば約7%。単純に計算すれば15年足らずで無人の地となってしまいます。

もちろん、無人の地となるというのはこの2ヶ月のトレンドを定規で伸ばしただけの話ですから、そうはならないでしょう。こうした状況だからこそ、と義侠心を発揮して踏みとどまる人もいるはずです。しかしながら、どのような人が残るかといえば、その多くは、職の当てがない、あるいは引っ越し代その他の転居に必要な費用すら出すのに窮する、といった人々ではないかと考えられます。少なくとも、出て行くのは出て行った先での暮らしに見込みがあり、引っ越すだけの余裕がある人でしょう。

となれば、人口流出の市財政への影響を考えれば、当然ながら、マイナスに働きます。相対的に稼ぎがいい、つまりは住民税等で貢献できる人々がより多く抜け出し、相対的に稼ぎが悪い、つまりは社会保障等においてより多くの行政サービスを必要とする人々がより多く残るからです。要するに‐収入が減るほどには、支出が減りません。

加えて、交付税交付金の減額がのしかかってきます。先日取り上げたように、そもそも夕張市の財政悪化の最大の要因は交付税交付金の減少でしたが、これは交付税改革前であっても、ということ。交付税改革が進めば、人口と面積に算定要素が集約され人口の交付税交付金の額に与える影響は大きくなることと、その他要素(高齢化、寒冷地等)のウェイトが下がることの、二重の衝撃が夕張市を襲うわけです。

こうした状況への処方箋は、今のところ市町村合併でしかありません。救済してくれる他の地方公共団体があればこの手法は有効ですが、今でさえ差し伸べられる手がないというのに、ますます悪化する財政状況に鑑みれば、事実上この道は断たれたといって差し支えないでしょう。

そこで総務省が用意している奥の手が、債務免除の法定化、ということなのでしょう。国が支援するという選択肢が存在しないという前提に立てば、これが最後の切り札ということになるわけですが、とりあえず導入後に他の団体に及ぼす影響を無視するとしても、借金返済がなければ黒字、という団体にしか有効ではないという限界があります。

もし、高齢化比率(65歳以上人口比率)がどんどん上昇し、借金を全額免除したところで(交付税交付金込みの)財政収支が赤字である、という団体が出てきたとしたら・・・後世から振り返れば、夕張市はそうした状況への対処法を探る、住民を素材にした社会実験であった、ということになる可能性は、webmasterはゼロではないと思うのです。

本日のツッコミ(全50件) [ツッコミを入れる]
truly_false (2006-12-20 10:06)

>教員に「左翼」が多い原因
たぶん、右派・保守派教師は“いない”のではなく、政治集団・言論集団として(日教組ほど)“組織化されてない”だけかと思ひます。こないだの朝生に出てきた例の“元帥”似の教員氏はピンですが、「プロ教師の会」とか「自由主義史観研究会」なんかはそうかと思ひます(そういえば小谷野敦氏が仰ってをりましたが、アカデミズム>ジャーナリズム>>>大衆のオーダーでリベラルであっても、実社会での趨勢はアカデミズム<ジャーナリズム<<<大衆なので、そのギャップから色々と誤解が生ずるのだとも)また、じっさい集団・組織内で政治活動に携わっている者はごく少数なのに、彼らがマスコミに大々的に取り上げられ、その集団・組織の総意・趨勢であるかのようなイメージを持たれてしまうとゆーことは、時折お嘆きのように、霞ヶ関でもよくあることなんではないかと思はれます。つまるところは、実際の人数と影響力との“ねじれ”の問題ではないでしょうか?

e-takeuchi (2006-12-20 10:53)

教師に「サヨク」を感じたことはないんですけど、何をもってミギとかヒダリとかいうんでしょうか。君が代を歌わないだけで「サヨク」なんでしょうか。中国や朝鮮への侵略を語ると自虐史観の持ち主とされ、サヨクになるんでしょうか。わけわかりません。ちなみに、私が最も影響を受けた小学校の先生は、実は学生運動の闘士で、後に内ゲバにより、鉄パイプで殴られていました。どうやら教師になったことで、「タイセイ」側の人間になったと見られたようです。

とおりすがり (2006-12-20 11:16)

教員にサヨクが多い4つの仮説は、すべて、国家・地方含めて公務員にもあてはまりますな。国公労連や自治労ということだけでなくて、霞ヶ関住民にも、少なからずあてはまりますので、霞ヶ関のみなさんもサヨクです。
天下りのところでもでてましたが「民主的討議のできる職場環境」は、サヨクと親和性があると私は思います。軍隊に、民主的討議はないですからね。この定義でいくと、スターリンはサヨクではないですし、「私は天皇制を支持するというサヨク」がいてもいいですね(戦前の絶対君主だと矛盾するでしょうから省庁天皇制と両立する範囲ということで。共産党すら、今ではそうなってますね)。

つばめレディ (2006-12-20 11:54)

 ただ単に日教組(すごい!一発変換だ!)の声が大きいからそういう風に見えるのじゃないでしょうか。社○党の党首の発言はその勢力以上に耳にしますから。

すなふきん (2006-12-20 12:33)

>一般論として、高学歴であれば「左派的ないしリベラル寄りの傾向がある」

2ちゃんあたりだと思いっきり叩かれそうな発言ですけどw
ていうか、「サヨク」の定義がかなり幅があることも話をややこしくしてますね。最近は特にそうじゃないですか?「ウヨク」とか「保守」とか「自由主義」とかもそうですけど・・。ここでは主に個人の自由の尊重とか民主的討議とかいう要素を想定してるんでしょうけど、そうなると戦後民主主義的な発想そのものが「サヨク」となるわけで、確かにこれを快く思わない人たちの言動と一致しますが。

Baatarism (2006-12-20 14:29)

僕も教師全体が左寄りというよりも、日教組に代表されるような活動家的な教師がマスコミで大きく取り上げられているためそう見えるのだと思います。
何故左派の教師に活動家的な人がいるかというと、右派の教師は政府や教育委員会と協調してもそれほどイデオロギー的な問題はないけど、左派の教師はイデオロギー的に協調できずに対立しがちであるためなんでしょうね。
あと、マスコミにリベラルな人が多いというのも、左派の教師が取り上げられがちな理由の一つかもしれません。bewaadさんがあげたような点は、教員や公務員よりもマスコミ人に当てはまるかもしれませんね。

wassenaar (2006-12-20 19:37)

日教組は「再び戦場に教え子を送らない」ということをスローガンにし組合勧誘をしてきたわけで、http://www.sankei.co.jp/kyouiku/gakko/061218/gkk061218005.htm
現役でさえ、今でも30万人以上が左翼系にカウントでき、OBも含めると100万人以上のシンパがいるんでは?
こういった集団がある種の塊で行動すれば目立つということでしょうね。

Apeman (2006-12-20 20:03)

おとりあげいただきありがとうございます。
「戦後の教師はサヨクだらけ」と主張しない人々の間では、実に印象が様々なのだなということを自ブログのコメント欄、またこちらのコメント欄でのみなさまのご発言を見ていて再確認しました。

西麻布夢彦 (2006-12-20 22:33)

> 思想信条で差別してはいけないという建前が相対的に守られている公務員
ちょ、ちょっと待ってください。
「思想信条で差別してはいけないという建前」は民間企業でも守っています。
タテマエとして!(`・ω・´)つ

三菱樹脂事件でも、思想信条を理由に不採用にしたのではなくて、身上書に「ウソを書いた」から試用期間満了で不採用にしただけです。
ホントの事を書いていたら、試用すらしなかったなんて事、決してありませんよ!
タテマエとして!(`・ω・´)つ

> 本当に企業が採用の際にそこまで身辺調査をやるのか
三菱樹脂事件で懲りた民間企業は、応募者の"身体検査"に念を入れるようになりました。
この日本で最も確かな情報、すなわち、国家が保有しているDBで思想信条を確認することになったのです。
もちろんお国は"手続さえ踏めば"「プライバシーに注意してくださいね」と言いながらデーターを見せてくれます。
そんな国ですよ。日本は。

一応、教員 (2006-12-20 22:47)

上記の社会的要因もそれなりにあるのかもしれませんが、
競争の嫌いな人が教員になるからじゃないでしょうか?
まあ右翼が競争好きってのも変な話で、真の保守主義者が競争好きだとも思えないのですが、日本の右翼ってのは新自由主義者とコミュタリアンの奇妙な融合状態にあると思うんで。
学生運動上がりの筋金入りの方もいるんでしょうけど、実際のところは、なんとなく競争が嫌いな人が多くて、そういう人が生温いサヨクっぽい発言や行動をしているというだけなんじゃないですかね?
あと、教員にたいして影響力のあるお母さんが、あまり学校に関心のないお父さんに比べて、サヨク的というかサヨクに親和的な考えが強いってのもあるんじゃないでしょうかね?

(2006-12-20 23:20)

教員など公務員に左翼が多いのは解雇されにくく組合活動がしやすいからじゃないでしょうか。中小企業では労働運動なんて無理だろうし。民間企業と比べれば就職差別されにくいので部落や女性などのマイノリティが就職しやすく、差別や人権問題に取り組みたがる人(=リベラル?)が多くなるという事情もあると思います。
社会主義者という意味の左翼の場合も企業の自由に任せていては世の中は駄目になるから政府がもっと統制すべきと思ってるなら当然民間よりは公務員を好むでしょう。生徒の自由に任せていては駄目だから教員がもっと指導すべきというような管理教育が好きな教員はこのタイプなンじゃないかと思います。
マスコミや教員が取り上げられやすいのは教育・報道というのがイデオロギーがぶつかりやすい分野だからで教員は公務員かつイデオロギーの強い分野なので最も左翼的になりやすいということではないでしょうか。
保守派の人が実態以上に左翼ばかりと感じてしまうのは自分達より左にいれば中道も左翼に見えてしまうというバイアスもあるとは思いますが。

一国民 (2006-12-20 23:57)

ここでの右・左の定義は、好戦的、嫌戦的という軸でいいんですかね?
全体の傾向としては、右:好戦(改憲)−保守−親米、左:嫌戦(護憲)−リベラル−嫌米、という感じなんでしょうけど、自民ハト派は、嫌戦−保守−親米でしょうし、好戦−リベラル−嫌米みたいな人もいますし…。
書いてて自分でもよくわからないわけですが。

規制業種 (2006-12-21 00:00)

夕張市と言えば、思い出すのはこの事故でしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E7%82%AD%E5%A4%95%E5%BC%B5%E6%96%B0%E7%82%AD%E9%89%B1%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%AA%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

当時小学生になったぐらいでしたが、テレビで放送されていた、注水するかしないかで阿鼻叫喚になってる場面は未だに鮮明に覚えています。夕張の苦悩はこのあたりから始まってたんでしょうね。

鍋象 (2006-12-21 00:51)

三菱樹脂事件・・・某社前相談役と酒席をともにさせて頂く機会がありました。「13年間も毎日仕事が無いのに出社して1日机に座っているのは根性がある証だ」と、周囲の反対を押し切って子会社社長に抜擢したそうです。その期待に応えて万年赤字の子会社をあっという間に黒字にしてくれたと懐かしそうに語っていました。捨てる神あれば拾う神ありという事で。

続いてまったく別情報。採用担当者の間では危険ゼミ情報なんてのも流通しているようです(口頭で聞いたのみ)。建前はどうあれ、浸透されてから対応だと三菱樹脂事件みたいになりますので、水際作戦を行うのは当たり前だと思います。アメリカでも、以前はしょっちゅう訴訟になっていた(しかも人種差別など)と記憶しています。

教師の件。僕は小学校3〜6年までの4年間、古事記を暗誦する先生に教育されましたw。右も左も両方いましたが、2ちゃんねるで聞くような自虐史観の偏向教育は受けた記憶がありません。日教組に入っている先生は変人が多くて、中学生の当時、かえって逆効果ではないかと子供心に思ったりしました。

darhino (2006-12-21 02:01)

すなふきんさんのコメントにおおむね賛成です。
今でこそ「いきすぎた個人主義が…」といった批判の声も大きくなってきましたが,ずっと「個人の尊重」などのリベラル(左派的?)な考え方が主流というか一般的には重視されてきたわけですし。
戦後の世間一般の風潮を“より先鋭的な形で”反映してきたという側面は大きいのではないでしょうか。

教員の(組織としての平均的な)意識というのは,もともと変化しにくいものなのかもしれませんね。
これはbewaadさんの4番目の仮説「類は友を呼ぶ」にも関連するかと思います。
そもそも改正前の教育基本法がリベラル(左派的?)なものを理念としていたことを考えれば,それを理想だと考える人が多く集まってくるのは,当然のような気もします。

ゆーき (2006-12-21 02:32)

>「サヨク」の定義がかなり幅があることも話をややこしくしてますね。
とりあえず「自由主義者」も「共産主義者」も日本だとなぜかサヨクw
方向は真逆なんですがね・・・

西麻布夢彦 (2006-12-21 07:59)

教師という職業は、もともと人間の善なる可能性を信頼することが理念ですから、一定の傾向が生じるのは仕方ないでしょうね。
「努力なんて無駄」「バカは死んでも治らない」なんていう教師は、問題でしょうから。
にしても、昨今の教師バッシングは、教師への期待過剰の表れですね。
私は官僚様には期待を大いにしていますが、教師に期待するものはないのでバッシングする気もおきません。

truly_false (2006-12-21 23:45)

>とりあえず「自由主義者」も「共産主義者」も日本だとなぜかサヨクw

細かいハナシをすると、戦前期において、「共産主義者」はただ道を誤っただけのヤシ、「自由主義者」は端にも棒にも掛からんクズという扱いだったそうです。

猿マシーン (2006-12-22 02:16)

え?右翼と左翼って似たようなもんじゃないのか・・・。

kumakuma1967 (2006-12-22 06:24)

 公立学校の教員も地方公務員ですから、就職時に「憲法を守る」と「全体の奉仕者として行動する」ってのを宣誓しなくてはいけません。
後者って、読みようによっては「社会主義的に行動する」とも読めますね。
 昔は自由民主党も共産党も憲法改正を目指していたという意味で、革命政党でしたし、おそらく自民党は今も革命政党です。そうすると、リベラルな社会党支持者くらいの人がもっとも宣誓に抵抗がなさそうですね。

bewaad (2006-12-22 08:00)

>truly_falseさん
確かに日教組はノイジーマイノリティかもしれませんが、それは他の業種の組合と同じではないか、という気はします。官公労への評価とあわせ、これまた公務員業界の特性として、組合の存在がバカ正直に認められている、ということに起因するのでしょうか。

あと、戦前の話は知りませんでした。治安維持法については、一般に共産主義者取締りのはずのものだったのが、自由主義者取締りにも使われるよう変容していった、という話はよく聞きますが、おっしゃるとおりですと、そもそもの主要な仮想敵は自由主義者だった、なんてことなのかもしれませんね。

bewaad (2006-12-22 08:01)

>e-takeuchiさん
私も、明確にそう感じたのは高校時代の社会科教師ひとりだけでした。組合活動をカミングアウトしていたものですから。

bewaad (2006-12-22 08:01)

>とおりすがりさん
私も実は書きながらそう思ったのですが、にもかかわらず官僚が「左翼」でない(少なくとも、選挙に出るなら保守系政党からがほとんど)のはなぜか、うまく差異化するロジックを導き出すことができなかったのです・・・。

bewaad (2006-12-22 08:02)

>つばめレディさん
地域差、学校差があるのでしょうけれど、日教組の政治活動は、生徒・学生に対するものとしてはどの程度行われているのか、よくわかりません。e-takeuchiさんへのお応えで書きましたが、大学入学以前にお世話になった数々の先生方のうち、そうであったのはひとりだけだったものですから。

bewaad (2006-12-22 08:03)

>すなふきんさん
大学で学生がどのような政治運動をやっているかひとつとってみても、それはあきらかだと思うのですけれども、そんなに常識に反した話なんでしょうかねぇ・・・。

bewaad (2006-12-22 08:03)

>Baatarismさん
Apemanさんのエントリでは、そういう教育を受けた、という証言から考察が始まっています。おっしゃるとおりだとすると、メディアでの印象から記憶が歪んでしまった、ということになるのでしょうか。

bewaad (2006-12-22 08:04)

>wassenaarさん
上で書いてきたような半径5mの記憶を根拠とするなら、ノンポリないし幽霊組合員も相当程度含まれていて、コアな活動家ないし活発なシンパというのはそれほど多くはないような気もします。

bewaad (2006-12-22 08:05)

>Apemanさん
逆に、仮にそうした論者が考える正常な姿というものが右翼が多いということなら、どのような集団をイメージしているのか興味があります(笑)。非左翼=右翼というわけでもなし、ほとんどの集団ではノンポリがマジョリティだと思うのですけれども。

bewaad (2006-12-22 08:05)

>西麻布夢彦さん
そうですね、建前は否定していませんよね(笑)。相対的に本音が建前に近いところにある、といったところでしょうか。

bewaad (2006-12-22 08:06)

>一応、教員さん
左翼というのは、反リアリストの記号として用いられるということになりますでしょうか。街宣右翼がリアリストであるとは到底思えませんが(笑)、そういうことであれば、確かに教員は(競争が嫌いというより)世の中の善意に対する信頼感を相対的には維持している人々、といえるような気がします。

bewaad (2006-12-22 08:06)

>△さん
truly_falseさんへのお応えで書いたように、そうした傾向はあると思います。

実は私は学生時代には右っぽいと見られていて、全体が左っぽいから中道がそう見えるだけだと反論していたのですが、今ではネットで左翼呼ばわりされることもありますからねぇ(笑)。

bewaad (2006-12-22 08:07)

>一国民さん
アメリカへの感覚は、とりわけ冷戦後においては、あまり座標軸として機能していないように思います。昨今の語られようにおいては、自民ハト派は立派な左翼でしょう(笑)。といいますか、ときとして中曽根元総理ですら左翼とののしられたり。

bewaad (2006-12-22 08:07)

>規制業種さん
お示しのページに
>衰退が進んでいた夕張市の復興の鍵として、地域の期待を集めていた。
とあるように、苦悩はそれ以前から深まっていて、最後の駄目押しだったということではないでしょうか。

bewaad (2006-12-22 08:08)

>鍋象さん
情報提供ありがとうございます。

上で書いた組合員教師は、年頃として教師に反発したくなる生徒が多かったもので、かえって左翼への反感を高めていたように記憶しています。まさしく逆効果ということで(笑)。

bewaad (2006-12-22 08:09)

>darhinoさん
教育基本法がどこまで現実に影響を与えていたのか、個人的には懐疑的です。旧文部省の通達などの方が現場への影響は大きかったのではないでしょうか。

bewaad (2006-12-22 08:09)

>ゆーきさん
ご案内のとおり、英米語でも"liberal"を巡ってはそのような亀裂があるわけで・・・。

bewaad (2006-12-22 08:13)

>猿マシーンさん
反動も急進も現状否定は変わらず、といったところでしょうか。明治維新の「維新」は復古という意味ですが、それを新体制の政治運動の呼称として用いたのが、その重なりを表す格好の例なのかもしれません。

bewaad (2006-12-22 08:16)

>kumakuma1967さん
私ももちろんその手の宣誓はしましたが、心にもないことを言うのに抵抗を感じるほどうぶでもなかったもので(笑)。

宮嶋陽人 (2006-12-22 09:48)

>メディアでの印象から記憶が歪んでしまった

多分教科書の印象の方が強いのではないのでしょうか。
「つくる会」が教科書の記述(の一部)を取り上げる→こんな教科書を使って教えていた教師(なかんずく小学校教師)は全員サヨに違いない→ならば日教組はサヨのすくつ(なぜ(ry

教科書問題を報じるのもメディア、というご指摘は甘受致しますが、記憶は日々風化致しますが、教科書は人によっては長期間残す人も少なくないわけでして、事後的検証が可能だからかなと。

ただ、そういうことを言う人間がどれだけ真面目に初等中等教育を受講していたのかは甚だ疑問です。わたしは特に偏向の強いと言われる北教組のいる北海道で、主要な人材供給源である北海道教育大学との関係が極めて強い教育出版の教科書を使って小学校の授業を相当真面目に受けていましたが、振り返っても左翼的と思うことはないのですけれどね。
わたしゃ、歴史教育なんかよりも、手続的保障を無視した「学級会的民主主義」による「人民裁判」のほうがよほど問題だと後になって思ったものですが、そういうことを言う人があまり目につかないのも不思議であります。そこまで踏み込んで教師はサヨ(orウヨ)だと言うなら、納得もするのですが。

一国民 (2006-12-22 19:01)

>昨今の語られようにおいては、自民ハト派は立派な左翼でしょう(笑)。といいますか、ときとして中曽根元総理ですら左翼とののしられたり。

なるほど。右も左ももはや相対的なものでしかないのかもしれないですね。
自分より右っぽい人をウヨ!左っぽい人をサヨ!と呼ぶと…。

規制業種 (2006-12-23 10:34)

ご指摘のとおり、昭和50年代には既に石炭産業を抱える自治体はどこも苦しくなっていました。エネルギー転換前は国の主導で増産が指揮され、オイルショック後は石炭産業近代化の号令のために国の主導で効率化がなされ、閉山後は産炭地域振興対策でいろいろなモノが作られ、そして2000年になって交付金削減で財政再建団体へ。
この流れは、夕張という自治体に限らない話だと思います。

bewaad (2006-12-23 11:25)

>宮嶋陽人さん
おっしゃるとおり、教科書の記述をまじめに読んで理解する生徒がどれだけいたかを考えれば、教科書の影響が、なんてものは与太話だと個人的には思ってしまうわけですが。まして、問題視されることが多い近現代史は、そもそも授業で取り上げられない場合がほとんどであるわけですし。

やっぱり、実体験から帰納的に導き出されたのではなく、演繹的に記憶が作り変えられているということになりそうですねぇ。

bewaad (2006-12-23 11:28)

>一国民さん
もともと相対的なものではあったのでしょうけれど、世間的に広く共有されていた物差し、つまりは「東か西か」というものが消滅していて以来、その相対性に歯止めがかからなくなったのかな、という気はします。

bewaad (2006-12-23 11:31)

>規制業種さん
規模等の観点から早期に撤退せざるを得なかったところの方が、結果的には早く路線転換を図ることができてよかった、ということのように思えてきます。国内では相対的に効率が高かったため、80年代まで頑張れてしまったところは、やることなすことの多くがデフレによりうまくいかない、というタイミングの不幸があったのではないでしょうか。

通行人 (2006-12-24 22:25)

ふと思い当たったのですが、教科書とか教師の件、全体としてサヨク的とかどうかが問題ではなく、一部に明らかに某国工作員のような連中が浸透している事が問題ではないかと思う次第。

bewaad (2006-12-25 05:59)

>通行人さん
もしご指摘が当たっているとすれば、それをそのまま表せばいいはずなのに、なぜ学校でかくかくしかじか教えられた、という私体験(の、多くの場合は後からの植え付け)を持ち出そうとするのか、その心の働きは興味深いと思います。

HMD (2007-01-14 01:24)

>◆ 鍋象 (2006-12-21 00:51)

>三菱樹脂事件・・・某社前相談役と酒席をともにさせて頂く機会が
>ありました。「13年間も毎日仕事が無いのに出社して1日机に
>座っているのは根性がある証だ」と、周囲の反対を押し切って子会
>社社長に抜擢したそうです。その期待に応えて万年赤字の子会社を
>あっという間に黒字にしてくれたと懐かしそうに語っていました。
>捨てる神あれば拾う神ありという事で。


高野氏は「万年赤字の子会社」に送り込まれたのではなく、
その設立当初から社長だったのではないでしょうか?
http://www.sgu.ac.jp/inf/sss/html/event2005-0706.html

遅レスも大概ではありますが、疑問に感じましたので。

bewaad (2007-01-14 05:34)

>HMDさん
「グループ会社では日本ポリペンコ、三宝化成、菱樹化工が好成績であり、分社化した設備機器関係のヒシテックが順調に黒字を達成してくれた。」と↓にありますので、
http://www.obkai.mpi-mrc.co.jp/html/sokai17.htm
社内の一部門としては赤字だったのが、分社化後に黒字になったということなのかな、という気がします。こればっかりは、当事者の証言などがないと憶測以外には何もいえませんが・・・。

鍋象 (2007-01-14 13:03)

HMDさんbewaadさんありがとうございます。僕も酒席で聞いた話だったので、記憶違いがあるかも知れません。

bewaad (2007-01-15 03:10)

>鍋象さん
まあでも実態はそれほど遠くないところなのだと思います。確かに相当の精神力の持ち主でしょうし、であればかなりのことを成し遂げても大いに納得ですから。

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